亡き家族の遺産相続。年齢を重ねてくると、どうしても避けられない問題として浮かび上がって来ます。そんな大切な話し合いの場で思ってもみなかった人物が声を上げたら?
筆者の知人A子さんの話をお届けします。
遺産相続の話し合いの場で
知人のA子さんは50代。この数年で立て続けに両親が亡くなりました。
お葬式や法要、ひととおりの流れを済ませ落ち着いた頃、姉弟間で遺産相続の話し合いの場がもたれました。
A子さんには弟が1人。話し合いの場には妻のR子さんも同席しました。
すると開口一番R子さんが、
「お義姉さんはご両親から何かと援助してもらっていたと聞いています。その分遺産は少なくしてもらえませんか?」
キツめの口調で言い切りました。
豹変した義妹
A子さんはその様子に驚きを隠せません。
弟の妻つまり義妹のR子さんは控えめでおとなしい印象があったので、これまでに見たことがないほどの強い意志を感じさせるその表情に、圧倒されてしまったのです。
「お金が絡むと、人はここまで変わってしまうのか」
困惑するA子さんに対し、R子さんはさらに畳みかけるように主張を続けます。
その様子を見ているA子さんの弟も、何も言わず妻のR子さんのとなりに座っているだけです。
夫として、あるいは息子として板挟みになっているのか、それとも妻と同意見なのか、その沈黙の理由は分かりません。
結局話し合いはR子さんが主張するばかりでまとまらず、その日はお開きになりました。

