子どもがケガした時はどんなケアがいい?キズ口を乾かさないよう少し大きめな絆創膏を選ぶことがポイントです

子どもがケガした時はどんなケアがいい?キズ口を乾かさないよう少し大きめな絆創膏を選ぶことがポイントです

子どもがケガをしてしまったときって、どんなケアをすればいいの?これだけはしておいた方がいいことってある?そんな疑問について、絆創膏の製造販売をされている東洋化学株式会社技術部課長の窪田大亮さんから絆創膏メーカーならではのお話を伺いました。

子どもの擦りキズ・切りキズ。最初のケアで大切にしたいこと

公園や保育園、学校生活の中で、子どもの擦りキズや切りキズはつきものです。

でも、いざケガをすると
「とりあえず消毒したほうがいい?」
「お風呂はどうしよう?」
と迷う保護者の方も多いのではないでしょうか。

絆創膏メーカーとして、そして一人の親として、子どものキズとどう向き合っているかをお伝えします。

子どもに多い擦りキズ・切りキズが起きたときの基本

まず大切なのは、キズ口を清潔にすることです。砂や汚れが付いている場合は、水道水でやさしく洗い流します。強くこすらず、痛がるようであれば無理をしないこともポイントです。
出血がある場合は、清潔なガーゼやティッシュで軽く押さえて止血します。

「湿潤療法(モイストヒーリング)」という考え方

最近よく聞く「湿潤療法」とは、キズを乾かさず、ほどよくうるおいを保ちながら守るケア方法のことです。
キズから出てくる透明な液には、
・外からの刺激から守る
・皮ふが元に戻ろうとするのを助ける
といった働きがあるとされています。
そのため、無理に乾かすよりも、うるおいを保ったほうが回復しやすい環境になると考えられています。

なぜ最初のケアが大切なのか

ケガをしたばかりの肌は、とてもデリケートな状態です。
キズ口が乾いてしまったり、こすれてしまったり、汚れが入り込んだりすると、肌に負担がかかることがあります。
また、キズ口が乾くことで、キズの回復に時間がかかったり、キズ跡が気になりやすくなったりする場合もあります。ハイドロコロイド絆創膏などでキズを保護しておくと、お風呂のときにキズ口がしみるのを防ぎ、痛みを感じにくくなります。

子どもに使う絆創膏を選ぶときのポイント

子ども用の絆創膏を選ぶ際は、次の点を目安にすると安心です。

○キズより少し大きめのサイズ
○指やひざなど、貼る場所に合った形
○汗や水に強く、はがれにくいもの

従来の絆創膏は、「キズを保護する」ことを主な目的とし、キズを乾かして、かさぶたを作るケアが一般的でした。
一方、ハイドロコロイド絆創膏はキズから出る体液(滲出液)を吸収し、うるおいを保つことで、キズが治りやすい環境を整える絆創膏です。このようなケア方法は、湿潤療法(モイストヒーリング)とも呼ばれています。
キズの状態を確認し、赤く腫れてきたり、強い痛みが出たりといった異変がない場合は、貼り替えの回数を減らしながら使用できるのも特長です。
ただし、テープがはがれてきた場合や、白くふくらんだ部分から液がもれてきた場合、また外から水や汚れが入ったときは、貼り替えるようにしましょう。
キズが治ってくると、貼り替えるたびに、テープの中の白くふくらむ部分が少しずつ小さくなっていきます。この白いふくらみが目立たなくなってきたら、キズが回復してきたサインと考えられます。
なお、貼るときは、貼ったあとに1分ほど手で軽く押さえることで、体温でなじみ、より密着しやすくなります。

絆創膏メーカーで働く親として、実際にしていること

私自身、保育園に通う子どもがいます。保育園で転んでケガをした日は、「消毒をしました」と報告を受けることも多くあります。
本当は消毒をしないほうがよいと分かっていても、園のルール上、難しい場合があるのも現実です。そんなときでも、帰宅後はハイドロコロイド絆創膏を貼って、キズを保護するようにしています。
また、絆創膏の会社で働いていることもあり、自宅にはさまざまなサイズの絆創膏があります。ちょうどよいサイズがない場合は、フリーサイズの切って使えるものを使うこともあります。
柔らかくフィットするタイプなら、「はがしたい」と言われることはほとんどありません。目立ちにくいので、園の写真撮影があっても気になりにくいと感じています。

年齢についての注意(大切なお知らせ)

ハイドロコロイド絆創膏は、製品やメーカーによって使用できる年齢の目安が異なります。
これは、はがれた際に口に入れてしまう可能性があることや、乳幼児の皮膚はまだ薄く、とてもデリケートなためです。ご使用の際は、必ず製品の注意書きを確認し、お子さまの年齢や肌の状態に合ったものを選ぶようにしましょう。

おうちで様子を見られるキズ・医療機関への相談を考える目安

おうちで様子を見られることが多いケース
・小さな擦りキズ、切りキズ
・出血がすぐに止まった
・腫れや強い痛みがない

医療機関に相談したほうがよいタイミング
●感染しているキズ(赤くなっている、膿が出ている、熱を持っている)
●かみキズ(犬、猫などの動物や人に噛まれてできたキズ)
●裂けキズ(キズ口が裂けたようなギザギザなキズ)
●やけど(広い範囲のやけど、深いやけどなど)
●出血がひどいキズ(数分押さえていても血が止まらないキズ)
●石、砂、その他異物が入って、洗浄だけでは取れないようなキズ
●深いキズ
少しでも不安を感じた場合は、無理に自宅で対応せず、医療機関に相談することが大切です。

おわりに

子どものケガは、どうしても避けられないもの。
だからこそ、少しでも痛みを和らげ、キズ跡が残りにくいようにできたらと感じています。
絆創膏メーカーとしての知識と、毎日の子育ての中での実感が、同じように悩む保護者の方のヒントになれば幸いです。

東洋化学株式会社

執筆者

プロフィールイメージ
窪田大亮

窪田大亮

2007年:東洋化学株式会社 技術部入社。
傷の痛みを和らげ、早く綺麗に治すハイドロコロイド絆創膏「カットバンモイスト」「モイストキュア(現キズクイック)」の開発に携わる。
2015年:自社ECサイト「ばんそうこう屋」を立ち上げ、家庭でもプロ品質の絆創膏で傷ケアができる環境づくりに注力。
2017年:技術部 課長代理及び安全管理責任者に就任。指先や関節など貼りにくい部位でも密着しやすい業界最薄のハイドロコロイド絆創膏「キズクイックfit」を開発。
私生活では5人娘の父として、日常的なすり傷や切り傷のケアも実体験として向き合っている。

【特許】
【曲げ変形を受ける対象物に貼付して用いる貼付材用フィルム】
【曲げ変形を受ける対象物に被覆して用いる被覆材用複合フィルム】
【絆創膏及び絆創膏用フィルム】など

【資格】
登録販売士
知的財産管理技能検定3級
アロマテラピー検定1級
ナチュラルビューティスタイリスト検定
化粧品成分検定1級

東洋化学株式会社

配信元: ママ広場

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