「立ち上がるとズキズキする頭痛」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「立ち上がるとズキズキする頭痛」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
立ち上がるとズキズキする頭痛が起こるのはなぜでしょうか
関口 雅則(医師)
立ち上がるとズキズキする頭痛の多くは、起立による血圧変動や自律神経の調整不良により、一時的に脳への血流が不足することが背景にあります。 そこに脱水や貧血、睡眠不足、ストレス、片頭痛の素因などが重なると、拍動性の痛みとして感じやすくなります。 また、脳脊髄液が減少する低髄液圧症候群では、体位によって頭蓋内圧が大きく変化するため、立位で頭痛が悪化し、横になると改善する特徴的な経過をたどります。
立ち上がるとズキズキする頭痛が起きた時の対処法を教えてください
関口 雅則(医師)
症状が出たときは、すぐにその場で姿勢を低くして転倒を避け、椅子や床に座るか横になることが第一です。 頭痛が落ち着くまで静かな場所で休み、水分を少しずつ摂りながら、数分〜数十分単位で変化を観察しましょう。 一時的で軽い痛みなら、市販の鎮痛薬を頓用しつつ様子を見ることも可能ですが、頻度が増えている、痛みがどんどん強くなる、神経症状を伴うといった場合には自己判断を避け、内科や頭痛外来、脳神経内科での診察を受けてください。
座っていて立つと急に頭がズキズキしてめまいがするのは立ちくらみでしょうか?
関口 雅則(医師)
立ち上がった瞬間に頭がズキズキし、ふわっとしためまいや目の前が暗くなる感じがある場合、多くは起立性低血圧や起立性調節障害による立ちくらみの一種です。 立位で脚に血液がたまり、脳血流が一時的に減ることで起こり、朝や長時間同じ姿勢の後に出やすくなります。 一方で、失神しそうな発作を頻回に繰り返す、胸痛や動悸を伴う、強い頭痛が続く場合は、心疾患や脳の病気が隠れている可能性があり、循環器内科や脳神経内科での精査が必要です。
立ち上がった瞬間頭がズキズキ脈打つように痛くなるのは何科で治療できますか?
関口 雅則(医師)
立ち上がった瞬間に脈打つような頭痛が出る場合、まずは一般内科で血圧や貧血、脱水の有無などを評価してもらうのがよいでしょう。 片頭痛が疑われる場合や、立位で悪化し横になると改善する特徴的な起立性頭痛が続く場合は、頭痛外来や脳神経内科が適切な診療科です。 頭痛が急激に変化した、今までにない激しい痛みが突然出た、神経症状を伴うといったときは、躊躇せず救急科を受診し、くも膜下出血などの緊急疾患がないかを優先して確認してもらう必要があります。
まとめ 立ち上がるとズキズキする頭痛のときは早めに原因をチェック
立ち上がるとズキズキする頭痛は、起立性低血圧や起立性調節障害、片頭痛、低髄液圧症候群など、血圧・自律神経・脳脊髄液の調節異常が関係していることが多く、なかには命に関わる脳血管疾患が隠れている場合もあります。 一時的に症状が落ち着いても、繰り返したり、めまい・失神・神経症状・高熱などを伴ったりするときは放置せず、内科や頭痛外来、脳神経内科など適切な診療科で早めに相談することが重要です。

