「おかわり、いかがですか」の魔法
ホットコーヒーと紅茶はおかわり無料。自分でポットの前まで行ってもいいし、タイミングを見て店員さんが声をかけてくれることもある。

その「おかわり、いかがですか」のひと言が、不思議とやわらかく響く。さっきまでのモヤモヤが、少しだけ晴れるような気がする。次の一杯は、飲み物というより「時間の続き」なのかもしれない。
うれしいのは、ポットにアメリカン珈琲が用意されていること。香ばしさはそのままに、すっと軽い飲み口。

地元のおばちゃんたちは、たいていアメリカンを選んで、ゆっくりおしゃべりしている。誰かとの会話にも、ひとりの読書にも、ちょうどいい温度。
一応、90分で3回まで。だけど、そこまできっちりしてない。そのゆるさが、過ごす時間をもっと自由にしてくれる。
午後になると、ショーケースが主役になる

午後の人気は、ケーキセット(850円)。
ショーケースの前で迷う時間が、もう楽しい。モンブランにショコラケーキ、ロールケーキ。どれも飾りすぎず、素朴な顔つき。

中でもレモンパイは、ふんわりメレンゲと甘酸っぱいレモンクリームが絶妙。ひと口食べれば、子どものころの“ごほうび”を思い出すような味がする。紅茶との組み合わせで、午後が少しだけやさしくなる。

コーヒー、紅茶、コーラ。選べるドリンクも、その日の気分に寄り添ってくれる。
なんでもない午後が、ちょっとだけ光を帯びる。そんな景色が、ここにはある。
