ちょっと変わって、ちゃんと変わらない

2025年の春、あめりか亭は全面禁煙になった。それに合わせて少しの間お休みし、壁紙も新しくしたそうだ。でも、目に映るものの奥は、変わっていない。
「いつもの席」があって、「いつもの注文」があって、そこに来る人たちが、また今日も同じように笑っている。
新しい風は、前の空気をちゃんと抱きしめていた。時代の中で、少しだけ背筋を伸ばしながら、それでも「ここ」であり続けている。
つながっていく、ちがう時間

午前11時。毎日同じ席に座る人が、ゆっくりとモーニングを食べ終える。午後3時前。わたしはケーキセットを選びに、この店へ入る。
同じテーブル、ちがう時間。交わらないけれど、たしかにつながっている。
この店の「まいにち」は、そうやって続いている。今日という日が、特別じゃなくても、ちょっとやさしくなる場所。

誰かの朝と、わたしの午後。あめりか亭のカップの湯気に、それがふわりと重なる。たぶんこれが、「喫茶店で生きる」ってことなんだと思う。
ライター紹介
SEKAI HOTEL Deep Osaka Experience(SEKAI HOTEL 大阪布施)
東大阪・布施商店街の空きテナントを客室にリノベーションし、近隣の飲食店や銭湯での”日常”を旅の一部として楽しむ「まちごとホテル」。観光地では味わえない、まちの日常の魅力を発信しています。
公式HP:https://www.sekaihotel.jp/area/fuse
Instagram:https://www.instagram.com/sekaihotel
