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「虫垂炎の原因」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も解説!【医師監修】

「虫垂炎の原因」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も解説!【医師監修】

虫垂炎の治療と予防

虫垂炎の治療と予防

虫垂炎と診断されるとどのような治療が行われますか?

虫垂炎の治療は、炎症の進行具合によって異なります。炎症が軽く、穿孔や膿瘍を伴わない単純性虫垂炎は、抗菌薬による保存的治療が行われる場合があります。症状が強いときや炎症が進んでいるときは、虫垂切除術が標準的な治療です。現在は腹腔鏡下手術が主流で、開腹手術に比べて創部が小さく回復も早いとされています。

穿孔性や膿瘍形成性虫垂炎の場合は、抗菌薬を併用しながら炎症の沈静化を待ってから手術を行うか、膿を体外に排出する処置(ドレナージ)を行うことがあります。汎発性腹膜炎を伴う場合には、腹腔内を洗浄し、同時に虫垂を切除します。

虫垂炎の治療開始から治癒までにかかる期間の目安を教えてください

虫垂炎の回復期間は、炎症の程度や治療法によって異なります。炎症が軽く、腹腔鏡下で虫垂を切除した場合は、回復が早く術後4日程度で退院できることが多いとされています。開腹手術を行った場合でも、合併症がなければ7日程度で退院が可能です。術後は腸の動きや食事の再開の様子を確認し、痛みや発熱が落ち着いていることを確認してから退院となります。

膿瘍形成や穿孔など炎症が強い場合は、手術に加えて抗菌薬の点滴治療を併用し、症状の改善を待ってから退院します。炎症の程度によっては10日以上の入院が必要になることもあります。

抗菌薬による保存的治療を行った場合、治療期間は7日程度を要し、退院後も再発を防ぐために外来での経過観察が続けられます。手術後や保存的治療後は、無理のない範囲で食事や活動を再開し、体調の回復に合わせて少しずつ日常生活に戻っていきます。

参考:
『急性虫垂炎』(慶應義塾大学病院)
『虫垂炎』(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院)
『虫垂炎について』(東戸塚記念病院)
『虫垂炎とは』(公立甲賀病院)

虫垂炎を予防する方法はありますか?

虫垂炎を防ぐ方法は、今のところはっきりしていません。多くの場合、虫垂炎は偶然に起こるもので、特定の生活習慣や体質が原因とされているわけではありません。ただし、便がたまりやすい状態では虫垂がふさがるきっかけになることがあるため、腸の動きを整えることは発症の予防につながる可能性があります。

毎日の食事で食物繊維をしっかりとることや、水分を十分にとることは腸の通過をよくし、便秘を防ぐうえで役立ちます。はっきりした予防法があるわけではありませんが、腸内環境を整える生活を心がけることが、虫垂炎のリスクを減らす可能性はあります。

編集部まとめ

編集部まとめ
虫垂炎は、年齢や性別を問わず誰にでも起こりうる身近な病気です。多くの場合、虫垂の内部が便やリンパ組織でふさがることが発症のきっかけとなりますが、血流障害や感染など、いくつかの要因が重なって炎症が起こることもあります。典型的には、おへそ周囲の痛みから始まり、時間の経過とともに右下腹部に痛みが移動するのが特徴です。診断には症状や血液検査に加えて、CTやエコーなどの画像検査が用いられます。炎症の程度に応じて、抗菌薬による治療や手術が選択されます。

予防法は確立されていませんが、腸の動きを整える生活習慣は便秘の改善につながり、発症のリスクを減らす可能性があります。腹痛や発熱が続く場合には、自己判断せずに医療機関で相談をしましょう。

参考文献

『Acute appendicitis』(BMJ)

『Clinical practice. Acute appendicitis–appendectomy or the “antibiotics first” strategy』(The New England Journal of Medicine)

『急性虫垂炎』(慶應義塾大学病院)

『虫垂炎』(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院)

『虫垂炎について』(東戸塚記念病院)

『虫垂炎とは』(公立甲賀病院)

『虫垂炎の臨床診断スコア』(信州大学)

配信元: Medical DOC

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