今年も花粉症の季節が始まりますが、近年では花粉の飛沫量が多くを花粉症を発症してしまう人も多いようです。花粉症対策は発症前からと聞きますが、発症後では手遅れなのでしょうか? 「水島耳鼻咽喉科」の水島耳鼻咽喉科の水島先生に答えていただいた。
編集部
耳鼻科ではどのような診断を?
水島先生
鼻鏡(びきょう)という道具を使って鼻の穴を広げ、その中をくわしく診ることから始めます。アレルギー性鼻炎は、鼻水とクシャミが主訴の鼻汁・くしゃみ型(びじゅう・くしゃみがた)と、鼻が詰まる鼻閉型(びへいがた)に大きく分かれるんですね。どちらが強いかによって治療方針を決めていきます。
編集部
治療内容としては、薬の処方になりますか?
水島先生
はい。スプレータイプのステロイド点鼻薬か、抗ヒスタミンののみ薬が主な治療薬になります。しかし上記のどちらのタイプか、どちらも当てはまるかによって薬の選択肢は変わります。ただ、日本人はのみ薬を好む傾向にあり、「点鼻薬は嫌だ」という方も少なくありません。
編集部
いつ頃から花粉症の治療を始めればいいでしょう?
水島先生
花粉症の症状が出てからかその少し前でかまいません。かつては花粉症のシーズンが始まる2週間ほど前を推奨していたものの、ガイドラインも徐々に変わっています。「今年も来たな」と思ったときが、受診のタイミングと考えていただいてよいかと思います。
編集部
先生の医院では、「舌下免疫療法」を扱っていますか?
水島先生
扱っています。これも勘違いされる方が多いのですが、「完全に治すのではなく、症状を軽くする治療方法」と考えていただきたいですね。実際、9割に近い方が「改善を実感」されています。また、治療期間が2、3年続くことを考慮してください。オフシーズンでもモチベーションを保っていられるかどうかにかかっています。
編集部
最後に、読者へ向けたアドバイスをお願いします
水島先生
花粉にさらされる量を減らすには、室内へ持ちこまないことが重要です。コートや上着は玄関の外ではたき、花粉をできるだけ落としましょう。また、表面のツルツルした素材は花粉が付きにくいんですね。ほかにも、いろいろと工夫してみてください。

監修医師:
水島 豪太(水島耳鼻咽喉科)
日本大学医学部卒業、東京医科歯科大学耳鼻咽喉科入局。同大学付属病院や一般医院勤務後、カリフォルニア大学サンディエゴ校へ留学。2016年、AGAヘアクリニック開院とともに、「水島耳鼻咽喉科」の副院長に就任。最新の知見・技術と地域特性を組み合わせた医療に努めている。耳鼻咽喉科専門医。日本耳鼻咽喉科学会、日本めまい平衡医学会、日本遠隔医療学会、日本再生医療学会、国際毛髪抗加齢医学学会などの各会員。
※この記事はメディカルドックにて【花粉症の治療は何科を受診したらいいの?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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