どうしても許せなかった。初めての家出を決行!
なんとA子さんは、息子を連れて家出をしたのです。
置手紙には「疲れたので家出します。そのうち帰るかもね?」とだけ書きました。
既に実家と義実家には、事情を全て話し、
「一週間くらい家出するけど安全なところにいるから心配しないで。夫から連絡が来ても無視してほしい」
と、夫のことも暴露し根回し済み。
その後はもちろん、夫からの着信が鳴りやみませんでしたが、A子さんは一度も電話に出ませんでした。
せっかくなのでホテルに滞在し、息子と二人で観光を楽しんだり、他県に住む親友家族の家に泊まらせてもらったりと、最高に充実した一週間となりました。
今までは「絶対に離婚しない」と思っていましたが、今の結婚生活をこれからも続けていくのは、きっと自分が壊れてしまうかもしれない。
でも、離婚をして、一人で息子を育てるなんて……。
そんな迷いと葛藤の中、
「いざとなったら、離婚してシングルマザーとして生きていく道もある」
初めてそんな風に心から思えて、なんだかとてもスッキリしたのです。
そうして、初めての家出旅行から帰宅しました。
もう本気で思ったことを言わせてもらう!
ドアを開けると、何やら異臭が。
リビングには悪臭を放つゴミの山と、汚れきった食器が放置されて、見るも無残な汚部屋が誕生していました。
「私がいなければ、自分の身の回りのことすら出来ないんだ……」と呆れつつも、まずは冷静に話し合うため、最低限の片付けをして夫の帰宅を待ちました。
すると、夫はヨレヨレのワイシャツで、身だしなみが乱れた状態で帰宅しました。
A子さんを見つけるや否や、勢いよくブチ切れて来たので、
「子どももいない状態なのに、自分のこともまともに出来ないの?」
「確かに私は稼いでいないけど、あなたが仕事に集中出来るようスーツもクリーニングに出したり、掃除もして食事もバランスを気にして作ってる。私があなたと他所の旦那さんを比べたことある?」
「私はあなたの家政婦じゃないの、パートナーなんだよ!」
強気に言いながらも、A子さんは溢れる涙を止められませんでした。
そこまでハッキリ言うと、夫が何とも言えない悲しい顔をして、初めて謝罪をしてきたのです。

