「脂質制限中に食べてはいけないもの」についてよくある質問

ここまで脂質制限中に食べてはいけないものなどを紹介しました。ここでは「脂質制限中に食べてはいけないもの」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
脂質を摂取することで太りやすい人の特徴について教えてください。
田中 純子
基礎代謝は10代がピークで年齢を重ねる毎に減っていきます。基礎代謝が低下すると内臓脂肪は蓄積しやすくなります。また脂肪が多い方は、食欲を抑えるホルモン(レプチン)の働きが弱りがちのため、食欲コントロールが悪く太りやすくなります。1日20分のウォーキングを行うなど生活に運動を取り入れることで、太りにくい身体を作り、基礎代謝の低下を抑制することが望ましいです。
脂質と炭水化物ではどちらが太りやすいのでしょうか?
田中 純子
脂質(1gあたり9kcal)はエネルギー密度が高く、炭水化物(1gあたり4kcal)よりも少量で多くのカロリーを摂取しやすいという特徴があります。しかし、実際に太るかどうかは、脂質と炭水化物のどちらを過剰に摂取しているかによると言えます。
脂質はエネルギー源としてだけでなく、ホルモンの材料や体温調整の役割を果たす大切な栄養素です。一方、炭水化物は身体にとって主要なエネルギー源であり、脳や筋肉を動かすために欠かせません。ただし、どちらも必要以上に摂取すると、余剰分は脂肪として体内に蓄積されます。
つまり、脂質も炭水化物も適切な量を守ることが重要であり、極端に制限するのではなく、バランスの取れた食事を心がけることが太りにくい身体を作る鍵となります。
編集部まとめ
食品や料理を見ただけで、脂質がどのくらい含まれているのかを把握するのは簡単ではありません。脂質は、「量」だけではなく「質」にも注意を払うことが大切です。動物・植物・魚にはそれぞれ異なる種類の脂肪が含まれています。極端に脂質の摂取量を減らすのではなく、これらの食品を食事の中でバランスよく摂り入れ、正しい知識の基で脂質制限を行うと良いです。

