急性リンパ性白血病の治療法
急性リンパ性白血病にはどのような治療法があるのでしょうか。ここでは、急性リンパ性白血病の治療法を解説します。
分子標的薬
フィラデルフィア染色体が存在する場合、イマチニブなどの分子標的薬が用いられ、異常タンパク質の作用をブロックし、がん細胞の増殖を抑制します。分子標的薬は、チロシンキナーゼの活性を阻害し、異常な細胞信号を遮断することで効果が期待できます。
抗がん剤
複数の細胞障害性抗がん薬が併用されます。治療の進行に応じて、一部の患者さんには造血幹細胞移植も行われることがあります。
造血幹細胞移植
造血幹細胞移植は、化学療法や放射線治療だけでは効果が不十分な重度の白血病患者さんに適用される治療法です。健康なドナーから採取された造血幹細胞を患者さんに移植し、破壊された骨髄を再生させます。しかし、移植片対宿主病(GVHD)などの合併症が懸念されます。
放射線治療
放射線治療は、腫瘤が大きい場合や、化学療法に対する反応が不十分な場合、治療後に腫瘤が残った場合に考慮されます。また、中枢神経系への予防的照射も行われることがありますが、脳に対する長期的な副作用のリスクの検討が必要です。
急性リンパ性白血病の予後
最後に、急性リンパ性白血病の予後を詳しく解説します。
急性リンパ性白血病の小児の予後
治療の進歩により5年生存率が80%程度に達しています。なかでも、若い年齢の患者さんの方が予後が良好とされています。しかし、すべての患者さんと家族が十分な成果と感じているわけではなく、さらなる治療の改善が求められています。
急性リンパ性白血病の成人の予後
急性リンパ性白血病の成人の予後は、子どもよりも厳しいとされています。成人の5年生存率は15%〜35%程度の範囲で変動しており、病状の重さや治療の反応によっては10%未満になることもあります。

