網膜動脈硬化症の前兆や初期症状について
初期の網膜動脈硬化症では、自覚症状がほとんどありません。そのため、定期健康診断などでの眼底検査で初めて発見されることが多い病気です。
動脈硬化が進行し、血流が低下すると、徐々に視覚に影響があらわれ始めます。視界がぼやけたり、かすんで見えたりするようになります。また、視野の一部が見えにくくなったり、物が歪んで見えたりすることもあります。
とくに網膜の中心部である黄斑に血液が十分に届かなくなると、視力が大きく低下し、突然視界の一部が欠けることがあります。これらの症状は動脈硬化がかなり進行してからの変化のため、定期的に検査を受診し、早期発見・早期治療を心がけることが大切です。
網膜動脈硬化症の検査・診断
網膜動脈硬化症は主に眼底検査で診断が可能です。眼底検査では、瞳孔を広げる効果のある目薬を使い、網膜の状態を確認します。
初期の網膜動脈硬化症であれば、網膜の動脈がやや細くなっていることが確認されます。さらに進行していると、動脈の壁が厚くなって光を強く反射するようになり、色調も変化します。
医師はこうした変化を総合的に判断して、網膜の動脈硬化の程度を評価します。
また、網膜の動脈硬化は全身の血管の状態を反映していることが多いため、必要に応じて他の検査も行われます。血圧測定、血液検査(コレステロール値や血糖値など)、心電図検査、頸動脈エコーなどにより、全身の血管の状態を調べます。

