顔面外傷の治療
顔面外傷の治療は傷跡や歪みによる見た目の問題の改善と、顔面外傷によって損なわれた機能の改善を目的におこないます。
軟部組織の損傷では、皮膚の広範な損傷がある場合、皮膚移植が行われることがあります。また、瘢痕(傷跡)が目立つ場合には、瘢痕修正やレーザー治療が検討されることもあります。
顔面の骨折に対しては、骨の整復と機能回復を目的とした治療を行います。本人が見た目の改善を希望する場合や機能的な問題がある場合には、手術が検討されます。
鼻骨骨折や眼窩骨折・頬骨骨折では、骨折の程度が重い場合には鼻詰まりや複視といった症状が現れる場合があります。これらの症状によって日常生活に支障が出る場合には、手術が適応です。しかし、日常生活に支障が出ないのであれば、経過観察となることが一般的です。
上顎骨折・下顎骨折では多くのケースで噛み合わせが悪化し、手術が必要になります。手術は顎の骨を外科的に修復し、ワイヤーやゴムなどで固定する処置をおこないます。
顔面外傷になりやすい人・予防の方法
顔面外傷になりやすい人は、高齢者やスポーツ選手などの転倒が多い人や、自転車やバイクなどに乗ることが多く交通事故に遭いやすい状況にある人、高所作業が多く転落の可能性がある人が挙げられます。
予防するためには、顔面への衝撃を防ぐことが重要です。転倒しやすいのであれば転倒しないようにバランス練習をしたり、杖を使用したりなどの対策をしましょう。
また、事故の危険があるのであれば事故による衝撃を事前に防ぐことも有効です。スポーツをする時にはフェイスガードをする、高所での作業の時には転落しないよう命綱をつけるなどの対策が有効でしょう。
関連する病気
顔面神経麻痺頬骨骨折
鼻骨骨折
眼窩骨折
上顎・下顎骨折
参考文献
東京女子医科大学 <顔面外傷、顔面骨骨折>
日本口腔外科学会 口腔顎顔面外傷診療ガイドライン2015
慶應義塾大学 医療・健康情報サイト顔面損傷
日本大学医学部附属板橋病院 顔面外傷・顔面骨骨折
日本創傷外科学会顔のケガ

