音喜多あいかは独立を夢見ながらエステサロンに勤める1児のママ。息子のはるとくんは保育園に通っていますが、開園時間よりも早く子どもを預け、規定よりも遅い19時過ぎのお迎えが常態化。休日保育の利用頻度も高く、ベテラン保育士の青井先生が代休取得の必要性を伝えると逆ギレする始末です。
その翌日、はるとくんが発熱。あいかの携帯や職場に電話しても連絡がとれず、父親に連絡してもお迎えに来る気は皆無。19時を大幅に過ぎたころ、あいかがようやくお迎えに現れますが、感染症対策のために「熱が下がってから24時間は登園を控えてください」と伝えた先生に、深いため息をついたのです。
次の日、はるとくんは欠席。それでも先生たちは音喜多一家のことが心配でならず、保育園の全体会議で話し合うことに。
はるとくんに身体的虐待のあとは見られないものの、先生たちはあいかの様子から、発達に必須な情緒的ケアを与えないことを指す情緒的ネグレクトの可能性を疑いますが、専門家ではない保育士には断定することができません。
先生たちが頭を抱えるなか、園長だけは妙に明るく…?
















真剣に話し合う先生たちに対し、園長先生だけは「大丈夫よ!」と軽い調子……。
そのギャップだけでなく、延長保育や休日保育は保育士たちに任せきりの態度も相まって、先生たちは「あの園長、ヤバいですね?」と思わずにはいられないのでした。
「話し合いの時間をとるのも負担になるでしょう?」「お父さん、お母さんの負担を減らすことができれば気持ちの余裕もできて、子どもにいい影響を与えるわ」——。園長先生の言葉にも頷けますが、保育士さんたちはそのことを承知の上であいかの態度や発熱の連絡をしても迎えに来る気が見られない父親に疑問を感じ、会議の機会を設けたはず。
また、「保護者支援も私たちの仕事よ!」という園長先生の言葉もたしかにそうですが、一方では保育士さんの負担増が社会的な課題になっていることも事実ですよね。共働きの家庭が年々増え、さらに2026年4月からは保護者の就労を問わず、0歳6か月~満3歳未満の子どもを月10時間まで保育所などに預けられる「こども誰でも通園制度」が本格実施の予定です。
専業主婦や専業主夫のママやパパも、ずっと子どもと2人きりでは社会とのつながりの希薄さを感じ、つらくなってしまうこともあるため、「こども誰でも通園制度」は歓迎すべきこと。だからこそ、この新たな仕組みがスムーズに回るよう、それと同時に保育士さんたちの働き方改革が進むことを願うばかりですね。
著者:マンガ家・イラストレーター まえだ永吉

