
怪談番組やホラー特集、背筋が冷える話——。なかでも実話をもとにした怪談は、「もしかしたら自分にも起こるかもしれない」という現実感が、想像以上の恐怖を呼び起こす。今回は、漫画家・しろやぎ秋吾さん(@siroyagishugo)が、フォロワーから寄せられた体験談を漫画化したホラー作品を紹介しよう。物語の序盤はどこか可愛らしい空気をまとっているが…油断していると、不意に足元をすくわれるような急展開が待っている。
■公衆電話の都市伝説は、本当に“つながって”いた!



かつて流行した、「特定の番号を公衆電話からかけると“あの世”につながる」という都市伝説。半信半疑で試したことがある人もいるかもしれない。この物語でも、女の子3人が興味本位でその噂を確かめようとしていた——。
何度ダイヤルしても、反応はない。「やっぱり嘘だよね」と言わんばかりに、受話器を戻そうとした、その瞬間だった。置いたはずの受話器から、突如として鳴り響く呼び出し音。こちらからは何もしていないのに、向こうから“かかってくる”。逃げ場のない静寂の中で鳴り続ける音が、少女たちを一気にパニックへと突き落とす。
「子どもたちが都市伝説を無邪気に楽しんでいる様子を描きたかった」と語るしろやぎ秋吾さん。しかし、その無邪気さがあるからこそ、後半の急転直下の恐怖がより鮮烈に読者に突き刺さる!
■同じ瞬間に見えた“黒い影”の正体は!?
別のエピソードでは、不登校の少女と相談員のKさんが、古い建物の一室で2人きりの時間を過ごしているシーンからストーリーが始まる。少女がパソコンで心霊動画を眺めていると、Kさんがぽつりと声を掛ける「寒くない?」。
扇風機を止めた直後、部屋の空気が変わった。そして2人は、ほぼ同時に“それ”を見たのだ。説明のつかない黒い影——。誰かの見間違いではなく、2人が同じものを、同じタイミングで認識していたという事実が、静かに恐怖を膨らませていく。
しろやぎ秋吾さんによれば、似た体験談は投稿者以外にも複数寄せられているという。作中ではさらりと描かれているが、「複数人が同じものを見る」という一点だけでこの話が一気に現実味を帯びてくるから恐ろしい。
これらの作品はすべて、フォロワーから寄せられた体験談がもとになっている。作り話ではないという前提が、読者の想像力を容赦なく刺激する。眠れない夜、灯りを落とした部屋で読むには、あまりにも効きすぎる実話系ホラーだ。
取材協力:しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)
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