山上被告人に無期懲役「予想を超えて厳しい」 旧統一教会問題に取り組む弁護士らが批判「2世問題をどう思っているのか」

山上被告人に無期懲役「予想を超えて厳しい」 旧統一教会問題に取り組む弁護士らが批判「2世問題をどう思っているのか」

●「旧統一教会の問題が明らかになっていれば」

飯田正剛弁護士は、無期懲役判決に「私の予想を超える厳しい内容。宗教2世に対する考察が不十分で、非常に冷たい判決だと思います」と述べた。

そして「2世問題について、弁護人から立証はされたと思うが、判決では理解されていない。裁判所には、2世問題をどう思っているのかあらためて問いたいです。社会の一員として責任があったのではないか。そういう反省がこの判決にはありませんでした」と批判した。

さらに中川亮弁護士は、旧統一教会と政治との関係について、あらためて問題視した。

「犯行の最後の決意に至る重要な契機が、安倍元首相による統一教会関連団体へのメッセージだったのではないかという点です。

当時、私たちはそのメッセージに抗議し記者会見もおこないましたが、ほとんど報道されず、社会的に問題化されませんでした。

もし当時、統一教会問題や政治との関係、2世の置かれた状況が社会的に明らかになっていれば、彼が犯行を決意することもなかったのではないかとすら思います」

そのうえで「こうした経緯を踏まえると、若くして悲惨な境遇に置かれた彼にすべてを押し付ける無期懲役という刑が本当に相当なのか、非常に疑問を感じた、というのが率直な感想です」と述べた。

●高市早苗首相らに公開質問状

連絡会は同日、2月8日におこなわれる総選挙を見据え、高市早苗首相を含む与野党の代表者に対して、旧統一教会に関する公開質問状を送付したことを明らかにした。

公開質問状では、一部政治家と旧統一教会との関係が、結果として安倍元首相殺害という事態を招いたとして、痛恨の意を表明。

「旧統一教会と所属議員の金銭支援への対処」や「旧統一教会との関係性について第三者委員会を設置して調査する必要性について」などについて、各党の考えを問うている。

回答は、総選挙の公示が予定されている1月27日に公表する予定としている。

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