メニエール病が疑われる場合に知っておきたいこと

どのような症状が現れたら受診すべきですか?
次のような症状がみられたら、早めに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
繰り返し起こる激しい回転性めまいがある場合
耳鳴りや耳閉感、難聴といった耳の症状を伴うめまいがある場合
片方の耳の聞こえが急に悪くなっている、耳が詰まる感じが続いている場合
吐き気や嘔吐を伴う強い発作がある場合
以上のような症状がみられたら自己判断せずに医療機関を受診してください。適切な治療介入により、症状の進行を抑えたり聴力の悪化を防いだりすることができます。
原因に応じた治療を受けるためにはどの診療科を受診すべきですか?
メニエール病が疑われる症状がある場合は、耳鼻咽喉科を受診するのが適切です。めまいは脳の異常でも起こりえますが、多くは耳の異常によるものです。
特に、難聴や耳鳴りを伴うめまいであれば原因は内耳にある可能性が高く、この場合は耳鼻咽喉科の領域です。耳鼻咽喉科では聴力検査や平衡機能検査を行い、内耳の状態を調べます。実際、メニエール病の診断には、繰り返すめまい発作とそれに伴う聴力の変動の確認が必要であり、これらは耳鼻咽喉科での検査で判断できます。
めまいの原因として脳神経の病気が疑われる場合には脳神経内科や脳神経外科へと紹介されますが、まずは耳鼻咽喉科で耳の異常かどうかを確認するのが一般的な流れです。したがって、めまいと耳の症状があるときは迷わず耳鼻咽喉科を受診しましょう。
メニエール病の再発予防はできますか?
メニエール病は一度よくなっても再発を繰り返すことが少なくありません。しかし、生活習慣の工夫や医師の指導を守ったケアによって、発作の頻度を減らしたり症状を軽くしたりすることは十分可能です。再発予防のために一般的に推奨されているポイントをまとめます。
十分な睡眠と休養
ストレスの軽減
塩分を控えめにした食事
適度な運動と水分補給
定期的な受診と薬の継続
以上のような対策によって、発作の頻度や程度を減らすことが期待できます。それでも再発を完全に防ぐことは難しい場合がありますが、生活習慣の改善と適切な治療の継続で症状のコントロールは可能です。もし再びめまいの兆候を感じたら早めに受診し、悪化する前に対処するようにしましょう。
編集部まとめ

メニエール病は内耳の異常によって起こるめまい発作が特徴の病気です。激しいめまいや耳鳴りや難聴といった症状が繰り返し現れるため、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。症状をそのまま放っておくと、発作が重ねるごとに聴力が低下してしまったり、頻繁なめまいで仕事や運転が困難になったりする可能性もあります。最近「めまいと耳の不調が何度も起こる」と感じているなら、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。規則正しい生活とストレスケアを心がけ、医師と相談しながら対策を継続することで、メニエール病とうまく付き合いながら日常生活を快適に過ごすことは可能です。めまいに悩まない健やかな毎日を送るためにも、気になる症状は放置せず医師に相談してみてください。
参考文献
『16.メニエール病』(愛知県薬剤師会)
『メニエール病』(順天堂大学医学部附属順天堂医院)
『良性発作性頭位めまい症』(健康長寿ネット)
『5.めまいと気象』(日本めまい平衡医学会)

