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「腸性肢端皮膚炎」は皮膚にどんな症状が出る? 皮膚トラブルから分かる前兆とは【医師監修】

「腸性肢端皮膚炎」は皮膚にどんな症状が出る? 皮膚トラブルから分かる前兆とは【医師監修】

腸性肢端皮膚炎の治療

腸性肢端皮膚炎の主な治療法は亜鉛製剤の投与で、体内の亜鉛不足を補うために大量の亜鉛を補充します。
しかし、亜鉛の大量投与は腸管での銅の吸収を低下させ、血中銅濃度の減少を引き起こす可能性があるため、定期的な血液検査によるモニタリングが必要です。

先天性腸性肢端皮膚炎の場合、亜鉛製剤の内服投与がおこなわれます。
投与量は乳児期で3mg/kg/日、幼児期で30〜50mg/日、学童期で50〜150mg/日と成長に応じて段階的に増加させます。
亜鉛製剤を投与することにより症状は速やかに改善しますが、投与を中止すると再発を繰り返すため、生涯にわたる継続的な治療が必要です。
出典:小児慢性特定疾病情報センター「112先天性腸性肢端皮膚炎」

後天性腸性肢端皮膚炎の場合も、食事療法に加えて内服薬による亜鉛の補充がおこなわれます。
治療の目的は体内の亜鉛の量を正常値に保つことであり、症状の改善と再発防止のために継続的な管理が重要になります。

腸性肢端皮膚炎になりやすい人・予防の方法

先天性腸性肢端皮膚炎の場合、両親がZIP4遺伝子の異常を保有している人は発症リスクが高くなります。
後天性腸性肢端皮膚炎にはさまざまな要因が関与します。
亜鉛の吸収率や供給量が低下する未熟児や炎症性腸疾患、消化管の切除、慢性アルコール中毒、肝硬変、ネフローゼ症候群、腎不全、神経性食欲不振症、糖尿病、偏食、過激なスポーツなどは、体内が亜鉛不足におちいりやすくなります。
高カロリー輸液療法をしている人やアレルギーによるタンパク質制限食を摂っている人も注意が必要です。

先天性腸性肢端皮膚炎は完全な予防が困難ですが、後天性腸性肢端皮膚炎は亜鉛の摂取を意識することが予防法になります。
食事では牡蠣やレバー、牛肉、ホタテ、豆腐、ナッツ類などの亜鉛を多く含む食品を積極的に摂取することが推奨されます。
特に、栄養源が高カロリー輸液摂取のみの場合は、亜鉛を追加で補給することが重要です。偏食を避け、バランスの良い食事も心がけてください。


関連する病気

潰瘍性大腸炎クローン病

慢性アルコール中毒

肝硬変ネフローゼ症候群腎不全

神経性食欲不振症

糖尿病

参考文献

小児慢性特定疾病情報センター112先天性腸性肢端皮膚炎

一般社団法人日本臨床栄養学会亜鉛欠乏症の診療指針2018

配信元: Medical DOC

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