健康的に日焼けするには? 正しい日焼けの方法と"やってはいけない日焼け"
編集部
間違った日焼け方法にはどのようなものがありますか?
惟村先生
一番危険なのは、「焼きたい」という意図で、日焼け止めなしで長時間日光浴をすること、または日焼けを促進するオイル(サンオイル)のみを使うことです。これらはDNA損傷と急性炎症のリスクを最大限に高めます。また、日焼けサロンも強力なUVAを人工的に照射するため、自然光以上に光老化と皮膚がんリスクを高める可能性が指摘されています。
編集部
健康的に日焼けする方法はありますか?
惟村先生
「ダメージを最小限に抑えながら、必要な日光を浴びる」のが原則です。外出時には以下の対策を徹底してください。
1.日焼け止めの塗布
日常にはSPF30・PA+++以上、レジャーにはSPF50+・PA++++を使用してください。2~3時間ごとに塗り直し、汗や水で落ちたら都度塗り直すようにしましょう。
2.物理的遮蔽
帽子(つばが広いもの)、UVカット機能のあるサングラス、長袖シャツやアームカバーを着用しましょう。
3.時間帯の選択
UVBが強い10時~14時は特に注意。日陰を利用するようにしましょう。
また、子どもには低刺激性の日焼け止め(SPF20~30程度)を使用し、帽子の着用や日陰での遊びを基本とするようにしましょう。
編集部
日焼けしてしまった場合、自分でできるケアの方法について教えてください。
惟村先生
日焼けは、肌が軽いやけどを負った状態です。まずは清潔なタオルで包んだ保冷剤や冷水シャワーを使い、肌のほてりをやさしく鎮めましょう。炎症が起きたあとの肌は非常に乾燥しやすいため、低刺激で保湿力の高い化粧水や乳液、クリームを用いて十分にうるおいを補うことが大切です。また、ピーリングやスクラブ、ゴシゴシとこする洗顔などの刺激は避け、肌が落ち着くまでやさしいケアを心がけてください。なお、強い痛みがある場合や広範囲に水ぶくれができたとき、発熱を伴う場合には、自己判断せず早めに皮膚科を受診しましょう。早期に適切な処置を受けることで、後に残りやすい色素沈着の予防につながります。
編集部まとめ
日焼けは「健康」ではなく「防御反応」であり、その背後にはDNAレベルでのダメージが潜んでいます。紫外線は、水を分解する以上のエネルギーを持ち、プラスチックを劣化させ、長年かけて深いしわを作り、目をもむしばみます。しかし、正しい知識と対策(日焼け止め・遮蔽・時間管理)で、そのリスクは大幅に軽減できます。美しさだけでなく、長期的な健康のためにも、今日から紫外線対策を見直す第一歩を踏み出しましょう。

