
スーパーには日々さまざまな客が訪れるが、その中には思わず二度見してしまうような“珍客”も少なくない。中でも厄介なのが、告知や表示を一切見ずに商品を購入し、あとから一方的に怒りをぶつけてくるタイプの客である。今回は、個数限定商品をめぐるトラブルを描いた、狸谷さん(@akatsuki405)の実体験漫画「読まない、知らない、俺のせいじゃない」を紹介する。
■個数限定表示を読まない“未読スルー客”の逆ギレ



「本日の特売品!お一人様1パックまで」。スーパーではよく見かけるこの表示だが、なぜか目に入らない客は一定数存在するという。タイムセールや特売日に限って、掲示を完全スルーしたまま複数個をレジに持ってくる“未読スルー客”が現れるのだ。
そして問題はここからである。レジ、あるいは決済後にレシートを確認した瞬間、「特売の玉子、2パック目が定価!?そんなの知らないわよ!!」と怒号が飛ぶのだ。表示を見ていないのは客本人であるにもかかわらず、責任はすべてレジへと押し付けられる…。
スーパー側が個数制限を設けるのは、多くの客に商品を行き渡らせるための明確な意図があるからだ。広告にも売り場にも表示されていることをチェッカーが丁寧に説明しても、「じゃあ全部いらない!こんな店、二度と来ないわ」と捨て台詞を残し、客は憤慨して帰っていく。納得より逆ギレが勝る瞬間である。
■「それ不良品だろ!」難癖系汚客、別案件で再登場
個数限定だけでは終わらない。今度は購入した爪切りを手に、「ヤスリが付いてねぇぞ」とクレームを入れてくる客が現れる。すでに商品は開封済みだったため、返品不可であることを伝えると、事態はさらに悪化した。
「あぁ!?そっちが悪いんだろ!」と声を荒げ、「ヤスリ付きじゃないなら、俺に読めるようにデカく書いとけ!」と難癖を重ねる客。読まないのに要求だけは一人前、世界は自分仕様であるべきだと主張する“自己中心汚客”の典型例だ。
■レジは理不尽の集積地!? 同業者からも共感続出
今回のエピソードについて狸谷さんは、「最近で一番印象に残ったクレーム。伝えたい層にはまったく伝わらないのが悲しい」と語る。どれだけ工夫して掲示しても、見ない人は徹底して見ない、という現実があるのだ。
同業のレジチェッカーからは、「『レジ休止中』のプレートも無視される」「割引表示だけはしっかり読む」「どれだけ大きく書いても読まない」と、共感と諦観の声が多数寄せられている。
狸谷さんの漫画は、こうした理不尽なクレームやカスハラの原点とも言える出来事を、リアルかつユーモラスに描き続けてきた。Twitterで3万リツイートを超え、書籍『チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』としてもまとめられている。
取材協力:狸谷(@akatsuki405)
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