学びや創造は自分の内側に問いが芽生えた瞬間に始まる
「VERIART 民家まるごとギャラリー1号店」は、77歳のアーティスト・益村司氏が中心となり立ち上げた。益村氏は2019年パリ国際サロン・グランプリ受賞作家であり、40年以上にわたり高校美術の教壇に立ち、さらに10年以上にわたって子どもたちと創造の現場を歩んできた。
益村氏は、長年の教育実践の中で、「学びや創造は、正解を教えられた瞬間ではなく、自分自身の内側に問いが芽生えた瞬間から始まる」という確信に至った。このギャラリーでは、完成作品を見るだけでなく、試行錯誤しながら創り続けてきたアーティストの姿勢や思考に触れることで、創造を「結果」ではなく「プロセス」として捉える学びが生まれる。
里山の空間を教育環境として「開疎」
また、所在地・柳井市日積は、自然に囲まれた里山の集落だ。VERIARTは、この環境を創造的な学びに最適な「疎空間」と捉えている。この空間を「開疎」し、詰め込みや過剰な刺激から離れ、自分の感覚で考える余白を取り戻す教育環境として設計している。
また、VERIARTが大切にしているのは、心をひらいて作品と向き合い、自分の中に問いが生まれる「観る」こと。この「観る・考える・表現する」という循環こそが、VERIARTが重視するアート思考のプロセスだという。
親子参加型の創造プログラムなどを通して、来場者はアートをきっかけに、アート思考によって自ら考え、決め、表現する学びを体験する。
