軽度認知障害になりやすい人の特徴
MCIになりやすい方の特徴としては、以下のようなものが考えられています。
血糖値が高い
血糖値が高いままになってしまう病気、すなわち糖尿病の方では、特に高齢の方で認知症になりやすくなるといわれています。糖尿病の方は、そうでない方と比較して約2倍認知症になりやすいという研究データもあります。
健康診断などで、血糖値が高いといわれた場合は放置しないようにしましょう。生活習慣の改善や、場合によっては糖尿病専門医の受診をし、適切な血糖値を保つようにすることが大切です。
血圧が高い
中年期に高血圧を有する方は、高齢期になってからアルツハイマー型認知症や血管性認知症になるリスクが高くなることが知られています。高血圧は、MCIや認知症のみでなく、脳梗塞などの脳血管障害のリスクも高めます。健康診断で高血圧と指摘された際には、かかりつけ医や内科の受診をするようにしましょう。
日常生活では、減塩を心がけることも大切です。高血圧の方の場合には、食塩摂取量として1日6g未満が減塩目標としてすすめられています。これは、小さじ約1杯分の量です。
太っている
中年期で肥満の方は、認知症になりやすくなります。なお、日本人の場合には体格指数(BMI:体重/身長の2乗)が25以上の方を肥満と定義しています。また、腹部の脂肪の量を示す腹囲では、男性85cm、女性90cm以上の場合は、腹部肥満が疑われます。
ただし、高齢の方では、急激な体重減少によって認知症が発症しやすくなることが示唆されています。BMIが20未満の方は医学的には痩せと判断されます。さらに、2年間でBMIが5%以上減少した方も、認知症になりやすくなる可能性があります。そのため、特に高齢の方の場合には、体重の変化を日々記録しておくことも大切です。
体重を適切に管理するためには、バランスの良い食事を1日3回とる、週3回以上の有酸素運動を行うなどの適度な運動が重要です。
「軽度認知障害」についてよくある質問
ここまで軽度認知障害について紹介しました。ここでは「軽度認知障害」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
軽度認知障害は完治するのでしょうか?
石飛 信 医師
MCIから健常な状態に戻る割合は、16〜41%とされています。
MCIの段階からきちんとケアを行い、認知症にならないようにすることが大切です。
MCIから認知症への進行を予防するための方法としては、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの持病をきちんと管理することが重要です。さらに、適度な運動を行うことが推奨されています。
軽度認知障害はどれくらいの速度で進行するのでしょうか?
石飛 信 医師
研究によっても異なりますが、1年で5〜15%の方がMCIから認知症へと移行することがわかっています。
早期の段階で、認知症予防の対策を講じることで、認知症への進行を遅らせることができたり、健常な状態に回復したりすることも期待できます。

