
中沢元紀が初の単独主演を務めるドラマ「ゲームチェンジ」(毎週木曜夜11:00-11:30、BS-TBS)の第1〜3話が、現在TVerにて配信されている。これを記念して、主人公・草道蒼太を演じた中沢がドラマの見どころを語るコメントが発表された。
■3人の若者が人生をリスタートさせるヒューマンコメディー
本作は、人生の岐路に立つ3人の若者が、ひょんなことからそれぞれ“スマート農業”と出会い人生をリスタートさせるオリジナル・ヒューマンコメディードラマ。ゲーム会社に勤めるも3年で退職し、実家でニート生活を送っていた草道蒼太(中沢)は、あることを機に最先端技術を用いたスマート農業の道に導かれていく。
■物語の軸は、AIやドローンなど最先端技術を用いた“スマート農業”
蒼太は好きだったはずのゲーム会社に勤めるも、3年で退職。それから街ではちょっと有名なパン屋を営む実家で、いわゆる“ニート”として生きている。毎日、ゲーム上で仮想現実の世界を楽しみ、「今がずっと続けばいい」と思っていたが、両親が店をたたみ日本一周パン屋巡りを始めるといいはじめ、重い腰をあげて働き先を探し始めることに。しかし、ニート生活のブランクが仇となり就職活動がうまくいかない中、とあるきっかけでAIやドローンなど最先端技術を用いたスマート農業の道に導かれていく。
■中沢元紀 コメント
――脚本を読んだ感想を聞かせてください。
僕は最初、役とかは関係なく脚本を読むんですが、盛りだくさんの内容なのでどうなるんだろうと思いました(笑)。蒼太と沢樹結女美(石川恋)、立花龍郎(高松アロハ)の3人がコミュニケーションを通して成長していく物語なのですが、社会問題やヒューマンをテーマにした部分やファンタジーな要素もあり、それらがコメディチックに描かれているんです。難しい内容かなとも思いましたが、面白く、伝わりやすく作られているところは「ゲームチェンジ」にしかない色なんじゃないかなと思いました。
――主人公・蒼太を演じる上で特に意識したことを教えてください。
蒼太はアグレッシブなタイプではないので、役作りには迷いましたが、ほかの登場人物がキャラクターの濃い人たちばかりなので、そこへフラットに乗っかって振り回されるのがいちばん面白いのかなと考えました。ニート時代の蒼太は覇気がなく、人とのコミュニケーションを怖がっているようなイメージもあるんですが、正義感はしっかりとある。劇中での蒼太の変化は、温かさを知らなかった人が成長していくのではなく、乾いたところに水が落ちて潤っていく感覚でした。風が吹いて新芽が出るような感じで、“見つけていく”のではなく“取り戻していく”イメージで演じました。
――蒼太について、自身と似ている部分、逆に全く違う部分はありますか?
似ているのは服装ですね。黒いTシャツに黒い靴みたいな衣装で「え、着替えた?」と言われるぐらい、私服と同じような感じでした(笑)。内面も根本は一緒なのかなと思いますね。僕も蒼太と同じく正義感は強いほうだと思うし、人に期待をしているところも似ていると思います。ただ、蒼太は思ったことをちゃんと口にして戦うんですよね。僕は相手のことをいろいろと考えてしまって言えないこともあるので、蒼太の強さを見習いたいです。
――中沢さんは現場でよく笑っていたと聞きました。撮影現場でのエピソードを教えてください。
撮影期間は短かったんですけど、1日が長くて合宿のような感じでしたね。犬山浩役の小松和重さんと猿島次時役の山内圭哉さんが面白くて、絶妙なニュアンスにハマっちゃうとやばい(笑)。本当に面白くて、アロハと一緒に笑いをこらえるのに必死でした。そのおかげで楽しく撮影も進みましたし、皆さんとも早く打ち解けられて、柔らかい雰囲気の現場でした。
――共演者の人たちの印象は?
龍郎は個性的な役で、普段、めちゃくちゃ元気なアロハがそれを演じるというところが面白く、すごくハマっているなと思いました。今回初めて共演したんですが、年も近かったし、一緒に暮らす設定だったこともあって自然と打ち解けて、現場ではアロハの写真ばかり撮っていました(笑)。本当にみんなで和気あいあいとしていた現場だったので、逆に会話を覚えてないぐらいに普通に話し過ぎていました(笑)。特別なことが特別じゃなかったぐらい仲がよくて、楽しかったです。
――農業に対して印象が変わったことはありますか?
劇中でスマート農業について説明してもらうシーンがたくさんあったので、僕も何も知らない状態から蒼太と同じように知っていくことができました。ドローンで肥料を散布したり、過去の生育状況をデータで把握できたりするというのを勉強できて、とてもよかったです。スマート農業だと無理に力仕事をしなくてもいいような場面も増えるので、この作品が、若い人たちにも今の農業に興味を持っていただけるきっかけになればうれしいです。
――第1話から第3話までで印象的だったシーンを教えてください。
第1話で蒼太が犬山さんの家に初めて行く場面での、犬山浩さんと娘の萌子さん(丹生明里)の表情が好きです。ずっと拍手をしていて、どちらかが拍手を止めないと止められない雰囲気になったり、結婚のあいさつみたいになってしまったりして(笑)。家族の温かさを感じる会話がすごく好きです。
――TVerで何回も見てほしいところ、注目してほしいところはありますか?
小道具にすごくこだわっているんですよ。犬山さんの家の作業着にワッペンが付いているんですが、ちゃんと犬が描かれていて、鼻のところには“米”って書いてあるんです(笑)。TVerなら細部まで見直せると思うので、小道具にも注目してもらいたいです。それから、第2話の離れで、蒼太がやっと1人暮らしできる、となった瞬間に龍郎が来るところ。蒼太がかき乱され始めるというか、これからこの2人は仲よくなっていくのか、みたいな感じがして、お気に入りのシーンです。
――中沢さんの出身地である茨城県がロケ地でしたが、茨城県の魅力を改めて感じたことなどがあれば教えてください。
撮影の時期はすごく暑かったんですが、嫌な暑さじゃないんですよね。風が吹いていて、都会とは違う暑さ。僕にとっては初めて単独でのドラマ主演だったので、「茨城、助けてくれ!」と思いながら撮影に臨みました(笑)。田んぼなどの緑で心がスカッとするというか、すごくパワーをもらえるんですよね。「よし、また頑張ろう」と一歩踏み出せるような感覚で、蒼太が茨城に来た時にもこんな気持ちだったんだろうなって。茨城にすごく助けられました。
――単独での初主演ドラマということで、撮影にはどのような気持ちで挑みましたか?
現場の空気感など、自分のお芝居以外の役割もあると思っています。僕はあまり引っ張っていくようなタイプではないんですが、みんなが居心地よく撮影できる環境になればいいなと思いながら頑張っていました。
――現場で過去の共演者など、座長としての振る舞いで参考にした人はいますか?
(NHKの連続テレビ小説)「あんぱん」で共演した北村匠海さんです。匠海さんもたぶん僕と同じく「よし行くぞ!」という感じではなくて、視野を広くドンと構えて、いろいろな人と話していました。匠海さんのいないところで話していた会話もなぜか知ってる、みたいな。縁の下の力持ちのような感じで、僕もそっちだな、と。風通しのいい現場にできるように、下から支えていきたいという思いでした。
――中沢さんにとっての「ゲームチェンジ」=転機になったような経験を教えてください。
コロナ禍ですね。当時、僕はレッスン生で、今の事務所に所属するために頑張っていた時期だったんですが、コロナの影響で全部ストップしてしまったんです。そのときに「そこでこそ頑張らないとダメだな」と思ったから今があると思っています。気持ちの面ではそこがいちばんの“ゲームチェンジ”でした。
――最後に、視聴者へのメッセージをお願いいたします。
人生に迷って一時停止中の3人が集められて、スマート農業と血のかよったコミュニケーションを通して人生をチェンジしていく物語です。実際に今、目の前で迷っていることがある方にも届くと思いますし、そうじゃない方にも、気張ることなくポップに楽しんでいただけると思います。いろいろな方にとって、血のかよったコミュニケーションの大切さとスマート農業を知るきっかけになればうれしいなと思います。
※高松アロハの「高」は正しくは「はしごだか」。

