モラハラ夫と離婚してシングルマザーになり、ずいぶんと月日が流れました。ひとり親として悩むことは尽きませんが、特に葛藤したのは「周囲にシングルマザーであることを打ち明けられない」ことでした。しかし、ある人からかけられた言葉によって、隠さずに伝えられるようになったのです。


離婚後の解放感と、消えない引け目
夫のモラハラが激化し、子どもの前でも暴言を放つようになったため、私は離婚を決意しました。別居後に調停を申し立て、長い話し合いの末にようやく離婚が成立。支配される毎日からようやく解放され、仕事も見つかり、充実した日々を手に入れることができました。
しかし、職場の同僚やママ友から「旦那さんは?」と聞かれるたび、言葉を濁して話題を変える自分がいました。シングルであることを公表できないことに、次第に引け目を感じるようになっていったのです。
心を閉ざすきっかけとなった苦い経験
実は、離婚直後に受けた仕事の面接での苦い経験から、私は周囲にシングルだと言い出せなくなっていました。面接でシングルマザーだと伝えた途端、60代くらいの女性面接官からしつこく離婚理由を聞かれたうえ、逆に説教を受けてしまったのです。
相手のモラハラが原因だと伝えても、「言葉の暴力くらいで離婚するなんてわがまま。子どもがかわいそう。手を出されたわけじゃないのだから、それくらい我慢しないのはおかしい」とまで言われ、結果は不採用。
そのことがあってから、「シングルマザーだと言うと、また理不尽なことを言われるのでは……」と身構えるようになり、聞かれないよう相手と距離を置くようになってしまいました。その後、無事に別の仕事が決まりましたが、職場でもシングルであることは伏せたまま過ごしていました。
しかしある日、思い切って打ち明ける転機が訪れたのです。

