「私だけじゃない」と思えた言葉
働き始めて3年ほど経ったころ、職場の50代の女性の先輩に夫のことを尋ねられました。一緒に働き、信頼している先輩には嘘をつきたくないと思い、私は意を決してシングルマザーであることを打ち明けました。すると先輩は「そうだったの。大変だったわね」と、やさしい言葉をかけてくれたのです。
さらに先輩は、「実は私もシングルなの。だから大丈夫。みんな立派に生きているんだから、引け目に感じなくていいのよ」と続けてくれました。その言葉に、私は思わず号泣。
「私だけじゃない」という実感が、「シングルでも胸を張っていいんだ」と背中を押してくれました。それからは自分からシングルだと言えるようになり、相手と距離を置くこともなくなったのです。
シングルマザーであっても、子どものことを思い、精いっぱい生きているのは同じ。堂々としていればいいのだと、思い切り背中を押してくれた先輩には心から感謝しています。
実際に経験してみて、スパッとカミングアウトしたほうが、それ以上深く突っ込まれないようにも感じます。自分が選んだ人生に自信を持って進もうと思えるようになった、大切な出来事でした。
著者:本宮ゆりか/40代女性・パート。2012年生まれの息子、2016年生まれの娘のシングルマザー。営業事務、受付のあとに学童指導員として7年勤務。2人目の出産のため退職し、現在は書店にてパート勤務。食物アレルギー持ち&発達グレーの息子と、癇癪持ちの娘の育児に奮闘中。ラグジュアリーなホテルに泊まるのが夢。
作画:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)

