私が次女を出産した後の話です。母が病院に来てくれたのですが……。
私のおなかを見て慌てる母
母は生まれたばかりの次女を抱っこしたり、私の世話を焼いてくれていました。そうこうして和やかに過ごしていると母が突然「そういえば妊娠線は?」と聞いてきたのです。
長女を妊娠した際の妊娠線がくっきり残ってしまったのを私が気にしていたのを母は知っていたので、ふとそれを思い出したのだと思います。そして私が、何気なく母におなかを見せると……。
母は「えっ!?」と驚いた声を上げ、「ちょっと鏡で見て!」と慌てた様子で手鏡を渡されました。「もう、何よ〜」と笑いながら自分のおなかを見た私はびっくり!
なんと、妊娠線に加えて、おなかの大きくなった部分だけ日焼けしたように黒くなっていたのです。しかし、病院では何も指摘されずそのまま退院し、その後の健診で聞いてみても「問題ないですよ」と言われただけでした。
出産から半年が経ち、おなかの色は少しずつ薄くなってきましたが、知り合いに聞いても、ネットで検索しても、同じような経験をしている人がいなかったので、とても不思議でした。皮膚が伸びてくすんでしまったのかなと思いますが、まだ少し黒さが残っている気がするので、完全に元に戻るように祈っています。
産後、皮膚が伸びて「くすみ」を感じるのは、ホルモンバランスの変化による皮膚のコラーゲン生成抑制と弾力性低下、皮膚が急激に伸ばされることによる皮下組織の断裂などが複合的に関係します。妊娠中は皮膚が乾燥しやすくなり、色素沈着が起こりやすい状態になることも原因であると考えられます。しっかり保湿するなどして、ケアを継続しましょう。
著者:花村さくら/30代・女性・公務員。2人姉妹を育てる母。育休満喫中。
イラスト:マキノ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
監修者:助産師 関根直子
筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。

