平山郁夫が描いた“平和の旅路”を日本橋で辿る。全長約30m《大シルクロード・シリーズ》8連作が集結

平山郁夫シルクロード美術館所蔵「平山郁夫展 平和の旅路 ―シルクロードから日本へ」平山郁夫シルクロード美術館所蔵「平山郁夫展 平和の旅路 ―シルクロードから日本へ」

シルクロードは「旅の記録」ではなく、“祈りの風景”として描かれた

《アフガニスタンの砂漠を行く・月》171×364cm 2007年《アフガニスタンの砂漠を行く・月》171×364cm 2007年

平山郁夫が描いたシルクロードは、単なる異国情緒の再現ではありません。砂漠を行くキャラバン、祈る人々、遥かな古代の記憶——それらは、文化や民族を越えて人類が共有してきた精神性そのものとして画面に立ち上がります。

第1会場では、シルクロードをテーマにした《大シルクロード・シリーズ》8連作を一堂に公開。圧倒的なスケール感が、鑑賞者を“旅の中”へと包み込むような展示になりそうです。さらに、取材旅行のスケッチブックなども展示され、作品が生まれるまでの視点や時間の積み重なりも感じられます。

《アフガニスタンの砂漠を行く・日》171×364cm 2007年《アフガニスタンの砂漠を行く・日》171×364cm 2007年

《平成の洛中洛外》から瀬戸内まで。“ふるさとの景色”に宿るまなざし

《平成の洛中洛外(左隻)》183×362cm 2004年《平成の洛中洛外(左隻)》183×362cm 2004年

《平成の洛中洛外(右隻)》183×362cm 2003年《平成の洛中洛外(右隻)》183×362cm 2003年

第2会場では「ふるさとの景色」をテーマに、日本の風土を描いた作品が並びます。
《平成の洛中洛外》や《燦・瀬戸内(輝く瀬戸内海)》など、土地の光や空気感をたたえた画面は、遠いシルクロードの風景と響き合いながらも、どこか私たちの記憶に触れるような親密さを持っています。

また本展では、生前に使用していた絵具や絵筆などを特別展示するコーナーも設けられます。作品だけでなく、制作の痕跡から画家の存在に近づける点も見逃せません。

《燦・瀬戸内(輝く瀬戸内海)》43×100cm 1997年《燦・瀬戸内(輝く瀬戸内海)》43×100cm 1997年

配信元: イロハニアート

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