筆者の体験談です。
結婚を機に、県外へ引っ越す準備をしていた頃のこと。
母の何気ない一言が、私の中に小さな違和感を残しました。
母の一言
「車、Kおじさん(大叔父)にあげることになったよ」
そう母に言われた瞬間、私は思わず動きを止めました。
結婚が決まり、転勤族の夫に合わせて県外へ引っ越す予定だった私は、使わなくなる車をどうするか、少しずつ考え始めていたところだったのです。
自分の給料で買い、雨の日も風の日も通勤を共にしてきた、私にとって大切な相棒。初めての大きな買い物で、ハンドルを握るたびに社会人として自立した実感をくれた一台でした。
まだ具体的な処分方法は決めていませんでしたが、いずれ手放すことになるだろうとは思っていました。
ただ、その話が私の知らないところで進んでいたことに、戸惑いを覚えたのです。
広がる違和感
相手が、日頃からお世話になっているKおじさんだと聞き、譲ること自体に強い抵抗があったわけではありません。
必要としている人が使ってくれるなら、それはそれでいい。
頭ではそう理解できていました。
それでも、胸の奥には言葉にしづらいもやっとした感覚が残ります。
私が買い、私が管理してきた車なのに、いつの間にか「家の持ち物」のように扱われ、行き先まで決まっている……。この状況に、違和感を覚えざるを得ませんでした。

