「脳卒中の症状」についてよくある質問
ここまで脳卒中の症状・予防法などを紹介しました。ここでは「脳卒中の症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
軽い脳卒中の症状にはどんな症状がありますか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
「軽い」と感じるケースでは、前兆=一過性脳虚血発作(TIA)のことがあります。たとえば、片側のしびれや脱力、ろれつのもつれ、視野の欠けが数分〜数十分で元に戻る、などの症状です。治ると安心しがちですが、脳卒中の警告サインとして重要なので、治った後でも早めに受診してください。
妊娠すると脳卒中を発症しやすくなるのでしょうか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
妊娠自体が必ずしも脳卒中を起こしやすくするわけではありません。健康な妊婦さんでは過度に心配する必要はありませんが、妊娠後期や産後には通常より脳卒中が起こりやすい時期があることが知られています。
妊娠中は血液量が増加し、ホルモンや凝固系の変化により血栓ができやすくなるため、統計的には非妊娠時の約2~3倍程度脳梗塞・脳出血のリスクが高まるとも報告されています。
特に妊娠高血圧症候群(高血圧やタンパク尿を伴う状態)になると血圧上昇により脳出血や脳動脈瘤破裂(くも膜下出血)を起こしやすくなります。激しい頭痛、麻痺、けいれん、視野異常、意識障害があれば、妊娠中でも迷わず救急受診してください。
まとめ
脳卒中はある日突然、私たちの脳を襲う怖い病気です。その代表的な症状である「腕」「顔」「言葉」の異変がひとつでも現れたら、決して様子を見ずに直ちに対応することが肝心です。
特に片麻痺やろれつ障害、激しい頭痛などの症状は、時間との闘いである脳卒中のサインです。1分1秒でも早く適切な治療を開始できれば、命を救い後遺症を最小限に抑えられる可能性が高まります。発症してしまうと、後遺症が残ったり、重症例ではなくなってしまうこともあります。
脳卒中にならない努力(予防)と、万一発症したときにすぐ行動する備えが大切です。日頃から血圧や血糖コントロール、禁煙・節酒、適度な運動といった生活習慣の改善に努めましょう。

