
ノンアルコールスピリッツ専門蒸溜所「幾星 京都蒸溜室」は、蒸溜工程そのものに立ち会い、抽出した香りを小瓶に詰めて持ち帰れる蒸溜体験教室を開始した。
面白さや奥行きは実際の蒸溜の過程にあり
「幾星 京都蒸溜室」は、ノンアルコールスピリッツという存在は、十分に知られているとは言えないと語る。同時に、その背景にある蒸溜という工程自体も、一般の人が目にする機会は多くないだろう。
「幾星 京都蒸溜室」によると、味や香りを言葉で説明することはできても、その面白さや奥行きは実際に蒸溜の過程に立ち会い、香りが生まれていく瞬間を体験することでこそ伝わる部分が多いという。
蒸溜体験教室では、参加者自身の手でノンアルコールスピリッツを蒸溜し、植物の香りが抽出されていく過程を体験。完成した液体だけでなく、素材選びから香りの変化までを含めた「途中の時間」に触れられる。
蒸溜という工程について

植物の香りが、熱と時間を通して少しずつ液体として集まっていく蒸溜の工程。
蒸溜という工程は、単なる製造技術ではなく、香りが立ち上がっていく過程そのものを感じ取るものであり、植物に含まれる香りが熱と時間を通して少しずつ姿を変え、液体として集まっていく変化を目で追い、香りを嗅ぎ、場の空気の変化を感じることが蒸溜の本質としている。
ノンアルコールスピリッツの蒸溜であることも重要で、アルコールを扱う蒸溜は法規制や安全管理の観点から、一般向けに工程を公開することが容易ではない。一方で、ノンアルコールだからこそ蒸溜という工程を体験として公開し、参加者と共有することが可能になった。
蒸溜体験教室では、蒸溜工程の一部を見学するのではなく、実際にその場で蒸溜を行い、香りが生まれる時間に立ち会う。結果ではなく、その途中にある変化や気配に目を向ける体験ができる。
