【埼玉県和光市】保育と発達支援を一体化、和光市に画期的なインクルーシブ型保育園誕生

既存施設をインクルーシブ型保育園として多機能化(※画像はイメージ)

どろんこ会グループは、今年の春に埼玉県和光市の既存認可保育施設「メリー★ポピンズ 和光ルーム」を再編し、新たに「医療的ケア児保育」と「児童発達支援」の機能を備えたインクルーシブ型保育園として、運営を開始することを発表した。

保育と児童発達支援を一体的に運営する完全併設園が誕生する。

壁のない空間で共に育つ、フル・インクルーシブ環境

医療的ケア児を積極的に受け入れてきたどろんこ会グループ

今回の再編は、和光市駅北口の再開発にともなう園の移転を機に、医療的ケア児の受け入れ拡充を進める和光市と連携して実現するものだそう。

移転後の新施設では、医療的ケア児の保育を行う「メリー★ポピンズ 和光ルーム」に加え、障害や発達に気がかりのある子どもを支援する児童発達支援事業所「(仮称)発達支援つむぎ 和光ルーム」が完全に併設される予定だ。

違いを認めて頼り合い、手を差し伸べ合うことを学ぶ

両施設を隔てる壁は設けず、一つ屋根の下で全ての子どもと大人が混ざり合い、共に育つフル・インクルーシブ環境を実現。なお、医療的ケア児の受け入れは和光市による入所選考を経て決定され、原則として「メリー★ポピンズ 和光ルーム」に在籍となる。

移転先は現住所からほど近い新築マンションの1階で、和光市駅から徒歩3分とアクセスも良い。

背景にある全国的な課題

医療的ケア児とは、経管栄養やたんの吸引など、日常的に医療的ケアを必要とする子どもを指す。2021年には「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律(医療的ケア児支援法)」が成立し、社会全体での支援が求められるようになった。

医療技術の進歩により在宅で生活する医療的ケア児は増加し、2022年には推計で2万人を超えていることが明らかに(※1)。一方、地域での受け入れ体制は十分とはいえず、厚生労働省の調査によると市区町村が直面する主な課題として「医療的ケアを実施できる看護師を確保できない」(70.6%)、「施設設備が対応していない」(62.6%)といった声が挙げられている(※2)。

和光市においても同様の課題が顕在化しているそうで、2024年2月には「和光市医療的ケア児等支援協議会」を設置するなど、支援の体制整備が進められてきた(※3)。

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