悪性リンパ腫の前兆となる初期症状
リンパ節の腫れ
リンパ系の組織は、リンパ液が流れる「リンパ管」とそのリンパ管についている「リンパ節」という小さな組織から成り立っています。このリンパ管とリンパ節は全身にはり巡らされています。悪性リンパ腫では、このリンパ節の腫れ、しこりで気が付くことが多いです。リンパ節の腫れは全身に分布するため、リンパ節の腫れがどこにでも起こる可能性があります。首やわき、足の付け根などのリンパ節が外から触れやすく、気がつくことが多いです。一般的に、悪性リンパ腫のリンパ節の腫れは痛みを伴わないことが多いです。また、ゴムのような硬さがあるのが特徴です。
表面から触れづらい、おなかの中のリンパ節が腫れる場合もあります。この場合、しこりが大きくなって初めてお腹の張りとして気が付くこともあります。
発熱
悪性リンパ腫に伴い、発熱が持続する場合も少なくありません。時に発熱は38℃以上の高熱が持続することもあります。発熱の症状が持続する場合、早めに病院を受診しましょう。
発熱のみでは、症状の区別がつかず、他の病気の可能性もあります。発熱が持続する場合には、まず内科を受診すると良いでしょう。
発汗・寝汗
悪性リンパ腫の特徴的な症状として、発汗が挙げられます。暑くもないのに、発汗が起こったり、寝ている間に大量の汗をかくことで異常に気が付くこともあります。大量の発汗や寝汗に気がついたときにはまず内科を受診して相談をしてみましょう。
悪性リンパ腫が進行すると現れる症状
体重減少
悪性リンパ腫の症状が進行すると、特に食事制限をしているわけではないのに体重が減少することも少なくありません。悪性リンパ腫に限らず、悪性疾患の合併がある場合、がんによりエネルギーが消費され食事がとれていても体重が減ってしまうこともあります。悪性リンパ腫で体重減少が起こることもありますが、そのほかのがんや甲状腺疾患の可能性もあるため気になる症状がある場合には、まず内科で相談をしてみましょう。
食欲不振
悪性リンパ腫が進行すると、食欲がなくなることもあります。また、悪性リンパ腫が胃にできた場合には食欲不振が起こりやすいです。そのほかにも腹腔内のリンパ節や小腸、大腸に悪性リンパ腫が発生し、大きくなるとおなかの張った感じや圧迫感が起こることもあります。また、便秘となり、さらに進行すると腸閉塞を起こし食べられなくなることも考えられます。悪性リンパ腫でなくとも、食欲不振が持続する場合には何か病気が隠れている可能性が高いです。症状が持続する場合には、内科・消化器内科を受診し、相談をしてみましょう。
倦怠感
悪性リンパ腫が進行すると、発熱が持続したり、がんにより体力が消耗されることで体のだるさが続きます。体のだるさが持続する場合には早めに医療機関を受診して相談をしましょう。
貧血
悪性リンパ腫が進行し、骨髄に広がると赤血球がつくられにくくなり貧血が起こることもあります。また、悪性リンパ腫の治療の経過中にも治療の副作用として骨髄抑制があり、貧血が起こることも少なくありません。貧血が進行すると、動悸やむくみ、立ち眩みなどさまざまな症状がみられます。また、貧血が重度となると心不全を合併することもあり注意が必要です。
感染症
悪性リンパ腫はリンパ球ががん化する病気です。正常な免疫機能が損なわれ、感染症に対する防御ができなくなります。このため、感染症が起こりやすくなり、重症化することもあります。また、薬物療法や放射線療法の治療による副作用によって、白血球数が減少し感染症にかかりやすくなることも少なくありません。悪性リンパ腫と診断されたり、治療中の場合には普段から感染症に気を付けて過ごしましょう。

