悪性リンパ腫の主な原因
悪性リンパ腫の原因に関しては、いまのところ明らかになっていません。しかし、一部の悪性リンパ腫の原因として判明しているものについて解説いたします。
ウイルス感染
悪性リンパ腫の中で成人T細胞白血病リンパ腫の原因は、HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)ウイルスの感染が原因となって起こると考えられています。HTLV-1に感染したリンパ球のT細胞ががん化し増殖して発症します。HTLV-1は母乳による母子感染や性行為により感染します。九州を中心に感染者が多いですが、転居などで都市部でも感染者がみられます。ウイルス感染者がすべて発病するわけではありませんが、一旦発病すると治療は難渋することが多く注意が必要です。まず、ウイルスの感染を予防することが非常に重要です。
遺伝子変異
悪性リンパ腫の一部の発症要因は遺伝子変異であると報告されています。BRCA1、BRCA2、ATM、TP53の病的変異が悪性リンパ腫の発症のリスクに関連していると報告されています。今後、原因遺伝子が解明されることで悪性リンパ腫の診断や治療が改善することが期待されます。
悪性リンパ腫の検査法
リンパ節生検
リンパ節が腫れている場合、その原因が何かを調べるために行うのがリンパ節生検です。局所麻酔をし、腫れているリンパ節の一部、もしくはリンパ節ごと取り出し、顕微鏡で観察をします。感染症などの炎症なのか、がんなのかを診断をします。また、がんの種類についても判別できることが多いです。
画像検査(CT・MRI・PET-CT)
リンパ節や脾臓の腫れがどこにあるのか、どこまで広がっているのかを調べる検査です。この検査により悪性リンパ腫の広がりが分かり、悪性リンパ腫の病期(ステージ)が分かります。病期が決定すると、今後の治療方針が決定されます。
骨髄検査
腰の骨や胸の中央にある骨に針を刺して、骨の中の骨髄組織を採取する検査です。採取する方法として、注射器で骨髄液を採取する骨髄穿刺と特殊な太い針を骨髄に刺して骨髄組織の一部を採取する骨髄生検があります。この採取した骨髄を顕微鏡で観察することで、悪性リンパ腫が骨髄に広がっているかを調べることができます。

