咳止めは飲まない方がいい?
編集部
子どもに咳止めは使わない方がいいのでしょうか?
柴先生
たしかにそのような意見もあります。咳は体を守る反応でもあるため、無理に咳を止めると回復を遅らせることもあります。とくに痰を伴う咳を止めてしまうと、痰が体内にたまりやすくなり、二次感染や肺炎のリスクもあります。自己判断せずに、医師の指示で使うようにしましょう。
編集部
咳止めはまったく使わない方がいいのですか?
柴先生
いいえ、まったく使わないというわけではありません。夜間に咳で眠れない、咳き込みで嘔吐してしまうなど、日常生活に支障がある場合は、医師の判断で咳止めを処方することもあります。ただし咳止めを使うのは、あくまでも症状を緩和するためであり、病気の治癒が目的ではないことに注意が必要です。
編集部
市販の咳止めは使っても大丈夫ですか?
柴先生
市販薬は年齢や体重に合わない成分が含まれていることがあり、とくに6歳未満の乳幼児では使用が推奨されていない薬もあります。副作用や過剰投与のリスクもあるため、市販薬を使う場合には、パッケージに記載された適応年齢と用量を守るようにしましょう。薬剤師に相談の上で使用すると安心です。
編集部
最後にメディカルドック読者へのメッセージがあれば。
柴先生
当院の場合、感染症が疑われるお子さんには病原体を確認する検査をおこなうのですが、その際、複数の病原体が検出されることは珍しくありません。そのような場合には、一つの病原体が治まったと思ったら、次の病原体に感染してしまったということもよくあり、症状が長引くことは少なくありません。症状が長引いているからといって、必ずしも危険性が高いわけではないので、ぜひ、落ち着いて行動してほしいと思います。また、お子さんが咳き込み嘔吐をすると心配になる保護者さんも多いのですが、そもそも子どもは食道が短く、嘔吐しやすい構造になっています。咳き込み嘔吐は決して珍しいものではないので、冷静に見守ったうえで、心配なことがあれば医師に相談をしてほしいと思います。
編集部まとめ
長引くことが多い子どもの咳。咳止めを使用したり、小児科を受診したり、保護者の対応はそれぞれだと思いますが、覚えておきたいのは、子どもの咳が長引くのは決して珍しいことではないということ。慌てることなく、どのような症状が出ているのかなど冷静に観察し、適切な対応を取りたいですね。

