フィリピンの貧困層の若者が看護師に!夢の扉を開くDAREDEMO HEROの取り組み

構造の問題は医療を受ける側にも影響


この構造は、医師を目指す側だけでなく、医療を受ける側の命にも直結している。フィリピンでは、医療機関の多くが民間に集中しており、それらを継続的に利用できるのは、人口の約3割程度にとどまると推計されている。公的医療機関は慢性的な人材・設備不足に陥っており、特に地方や農村部では、医師1人が数万人の住民を診る地域も存在する。

その結果、所得や居住地によって、受けられる医療の質やタイミングが大きく左右され、適切な医療があれば防げたはずの命が失われているそうだ。

初の看護師誕生が示す「希望」

今回誕生した看護師は、医療を受ける側だった立場から、医療を支える側へと歩みを進めた。これは、DAREDEMO HEROの長期支援が目指してきた姿の一つだ。

しかし、彼女の最終的な夢である「医師になること」への道は、まだ続いている。現時点では、医学部進学に必要な費用をすぐに用意することは難しく、一度看護師として医療現場で働きながら、次のチャンスを待つという選択をしている。これは夢を諦めたのではなく、現実と向き合ったうえでの、唯一可能な道だ。


DAREDEMO HEROは、これまで多くの子どもたちが学び続けられるよう支援を行ってきた。しかし、医学部進学に必要な費用規模は非常に大きく、現在の支援体制では、すべての志ある若者を医師の道まで支えきることはできない。これは意思や努力の問題ではなく、医師を育てること自体が、社会全体で支えるべき規模の投資であることを示している。



DAREDEMO HEROは、企業や個人からの継続的な支援が「医学部進学という次の選択肢を現実のものにする」「働きながら学び続ける人材が、途中で夢を断たれない環境をつくる」「将来、地域医療を支える医師を育てる」など、長期的な社会的リターンを生む投資だと考えている。

今回の看護師誕生は、その可能性を示す最初の証明であり、ここで止めてはならない「希望の連鎖」の始まりだとしている。この取り組みは、「かわいそうな子どもを助ける」ためのものではなく、生まれた国や家庭によって、挑戦の機会が奪われてしまう社会構造を、少しずつ変えていくための挑戦だという。

DAREDEMO HEROは今後も、医療を受けられなかった経験を持つ人が、医療を届ける側へと回っていく社会を目指し、教育支援と人材育成に取り組んでいく。

DAREDEMO HEROによる医療格差の構造に挑む長期教育支援をチェックしてみては。

DAREDEMO HERO 公式サイト:https://daredemohero.co

(suzuki)

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