とうとう綾人から逃げると決意したゆうみ。一刻も早く朝倉家から逃げ出したいが、かなとを連れていける行先は無い。そこで、昔からの友人で先輩の伊吹にこのことを相談することに。
友人・伊吹からの助言
今回のことを伊吹に話すと、いよいよヤバいことを悟ったのか、いつもよりワントーン低い声になって私にこう言いました。
伊吹「実はな、前から話聞いてて結構ギリギリだなって思っててさ。俺なりに調べてた」
ゆうみ「どういうこと?」
伊吹「そういう、夫婦間でのDVとか虐待とかの被害を受けてる人の保護施設だよ」
ゆうみ「そんなとこあるの?」
伊吹「うん、ある。今住んでるところから少し離れた町のシェルターに入るのがいい。サイト送るから見てみて」
ゆうみ「ありがとう、いつもごめんね…」
伊吹「いいんだよ。俺もそれなりに力になれたらと思ってるから」
ゆうみ「ありがとう、子どものためにも頑張る」
そのあと、伊吹に教えてもらったシェルターの情報を調べ、問い合わせも始めました。それから、それまで綾人にされたことを書き留め、音声の録音などもして、証拠を残しておくようにもつとめたのです。
ようやく見つけたシェルター
シェルターを探し始めて2週間程。ようやく入居が決まりました。ただし一時的な避難場所のため、その後かなとと暮らす場所も決めなくてはいけません。
私のやるべきことは、綾人からかなとを守ることと、かなとの将来が明るいものになるように精一杯やること。もう後には引けません。綾人が飲み会で帰りが遅い日を狙って、荷造りを進めていきました。
そしてとうとう、シェルターに入居する日となったのです――。

