すぐに病院へ行くべき「脳卒中の症状」
ここまでは脳卒中の症状を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
「FAST」に当てはまる症状の場合は、脳神経外科、脳神経内科、救急科へ
脳卒中を疑った際に、世界共通で使われている「FAST」という評価項目があります。
一つでも当てはまった際には脳卒中の可能性が非常に高いです。
F(Face):顔の麻痺。顔の左右のゆがみがある、片方の口角が下がっている
A(Arm):腕の麻痺。片側の腕が上がらない、力を入れるのが難しい
S(Speech):言葉の障害。ろれつが回らない、言葉が出にくい
これらの症状が出現している場合には、
T(Time):発症時刻。症状が出た時刻を確認して、すぐに救急車を呼んでください。
脳神経外科や脳神経内科のある救急病院を受診しましょう。
受診・予防の目安となる「脳卒中の症状」のセルフチェック法
・片側の手足の動きが急に悪くなった場合
・突然激しい頭痛が出現した場合
・言葉が出ない、呂律が回らない場合
「脳卒中の症状」についてよくある質問
ここまで脳卒中の症状・予防法などを紹介しました。ここでは「脳卒中の症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
軽い脳卒中の症状にはどんな症状がありますか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
「軽い」と感じるケースでは、前兆=一過性脳虚血発作(TIA)のことがあります。たとえば、片側のしびれや脱力、ろれつのもつれ、視野の欠けが数分〜数十分で元に戻る、などの症状です。治ると安心しがちですが、脳卒中の警告サインとして重要なので、治った後でも早めに受診してください。
妊娠すると脳卒中を発症しやすくなるのでしょうか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
妊娠自体が必ずしも脳卒中を起こしやすくするわけではありません。健康な妊婦さんでは過度に心配する必要はありませんが、妊娠後期や産後には通常より脳卒中が起こりやすい時期があることが知られています。
妊娠中は血液量が増加し、ホルモンや凝固系の変化により血栓ができやすくなるため、統計的には非妊娠時の約2~3倍程度脳梗塞・脳出血のリスクが高まるとも報告されています。
特に妊娠高血圧症候群(高血圧やタンパク尿を伴う状態)になると血圧上昇により脳出血や脳動脈瘤破裂(くも膜下出血)を起こしやすくなります。激しい頭痛、麻痺、けいれん、視野異常、意識障害があれば、妊娠中でも迷わず救急受診してください。

