
ライブドアブログやInstagram(@yuppe2)でエッセイ漫画を執筆する漫画家のゆっぺさん。完結後に電子書籍が発売された『親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話』は、「人生で一番大切なことが描いてある漫画」と読者から感動の声が続出している。
本作は、ゆっぺさんの祖母である“キヨさん”の幼少期からの実話だ。父の死後、養女として叔父の家で暮らし始めたキヨは、養母から酷いいじめを受ける日々を送っていた。そんななか、初潮を迎えたキヨだったが、養母の意地悪で汚れた下着を洗わせてもらえない。裏返して履くなどしてやり過ごしていたキヨに、養母はさらなる嫌がらせを仕掛ける。
■「生理」にまつわるエピソードが反響を呼ぶ



本作の衝撃的なエピソードのなかで、特に反響があったものについて尋ねると、ゆっぺさんは「女性では、生理についてのエピソードが印象的だったと言ってくださる方が多いです」と明かす。
「人に言えないし、相談できる相手もいない。ひとりで抱えないといけなかったつらさは、同性として一番腹立たしいです。同じ女性なのに、どうして酷いことができてしまうのだろうと思いますよね」と養母の行動に憤りを感じているという。
壮絶ないじめを耐え抜いたキヨさんから影響を受けたことはあるかという問いには、「人間性においては何もかも劣っている」と謙遜しつつも、「強いて言えば笑顔でしょうか」と答えた。
「ただ挨拶するだけでなく、笑顔で言うことで相手に与える印象はまるで変わります。祖母はどんなときでも必ず笑顔で迎えてくれますし、その笑顔がもう、たまらなくかわいいのです」とキヨさんの人柄を語る。ゆっぺさん自身の目標も、「笑顔がかわいいおばあちゃんになることです」と話してくれた。
取材当時、多忙でなかなかキヨさんに会いに行けていなかったというゆっぺさん。「明日にでも顔を見に行ってきます!」と語る姿からは、深い愛情がうかがえた。
取材協力・画像提供:ゆっぺ(@yuppe2)
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

