日本気象協会は、2026年春の花粉飛散予測を発表しました。スギ花粉が2月上旬から飛び始め、3月上旬〜中旬にピークを迎える見込みです。特に東日本や北日本では例年より飛散量が多くなる見込みで、事前の備えが欠かせません。地域によって飛散の傾向が異なるため、最新の情報を確認し、早めの対策で症状を最小限に抑えることが推奨されます。この内容について渡邊医師に伺いました。
※2026年1月取材。

監修医師:
渡邊 雄介(医師)
所属
国際医療福祉大学教授
山王メディカルセンター副院長
東京ボイスセンターセンター長
日本気象協会が発表した内容とは?
編集部
日本気象協会が発表した内容を教えてください。
渡邊先生
今回紹介する内容は、日本気象協会が発表した2026年春の花粉飛散予測です。日本気象協会によると、花粉飛散は、スギ花粉が2月上旬に九州や東海などで飛散開始となる見込みで、九州から関東の範囲では2月中旬、北陸から東北では2月下旬から3月中旬にかけて飛び始めるとのことです。2月にかけての気温は平年並みか高く、寒暖差が大きい予想で、暖かい日には花粉がわずかに飛び始めると見込まれています。飛散開始時期は全体としてほぼ例年並みですが、東北では3月の気温が高い予想のため、例年より早くなると予測されています。ピーク時期については、早い地域で2月下旬からスギ花粉の飛散ピークを迎える見込みです。広い範囲でピークとなるのは3月上旬から中旬で、ヒノキ花粉のピークは3月下旬から4月上旬と予測されています。
飛散量は地域差が大きく、西日本では例年並みの所が多い一方、東日本と北日本では例年より多く、非常に多い所もあると予測されています。
花粉症の予防法・治療法とは?
編集部
花粉症の予防法・治療法について教えてください。
渡邊先生
花粉症の予防では、鼻や目に花粉が付着しないようにすることが基本です。マスクやメガネの着用が有効で、通常のメガネでも目に入る花粉量を減らせます。コンタクトレンズは花粉の季節に刺激になりやすいため、可能であればメガネに替えるとよいでしょう。衣類は羊毛類が花粉を付着させやすいので注意が必要です。帰宅後は顔を洗って花粉を落とし、目や鼻を洗う場合は刺激で悪化することもあるため医師に相談します。治療は対症療法と根治療法に分かれ、対症療法では第二世代抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、点鼻薬・点眼薬、鼻噴霧用ステロイド薬などを症状に合わせて組み合わせ、飛散開始直後から始める初期療法も有効です。粘膜を傷つけるタバコを避け、規則正しい生活とバランスのよい食事を心がけて、早めの対策を続けましょう。

