混乱する奈美恵は、冷静な性格の姉・尚子に相談する。姉から「毒を飲ませ続けるのが友情か」と問われ、奈美恵は目を覚まして―――。
耐えきれず姉に相談をする
どうしても気持ちの整理がつかず、私は3歳上の姉、尚子(なおこ)をランチに誘いました。 姉はサバサバした性格で、いつも物事を客観的に見てくれる頼れる存在です。私はパスタをつつきながら、真由との間に起きていることを一気に吐き出しました。
「……っていう感じなの。確かに真由は苦労してきたと思うんだけど、不倫は違うよって…。私の心が狭いだけなのかな」
姉はコーヒーを一口飲み、まっすぐに私を見ました。
「いやいや、奈美恵は間違ってないでしょ」
その言葉に、胸のつかえが少しだけ取れた気がしました。
「不倫は不倫」姉の正論にハッとする
「何があったとしても、不倫は不倫。法的に不利になるのは真由さんになっちゃうよね。いつかモラハラ夫と離婚で戦うつもりなら、なおさら火遊びなんてしてる場合じゃないと思う」
「やっぱり、そうだよね……」
「今は恋愛脳になって周りが見えてないんだよ。でも、その毒を飲ませ続けて話を合わせるのは、本当の友情じゃないと思うね」
姉の言葉は鋭く、私の迷いを断ち切ってくれました。

