膵臓がんが再発し転移もある場合の治療法
膵臓がんが再発し、かつ遠隔転移も認める状態はいわゆる進行再発膵がん(ステージIV相当)であり、治療目標は延命と症状緩和になります。この段階では前述のように外科手術で根治は困難な事が多いため、全身化学療法(抗がん剤治療)が標準治療です。どの治療を選択するかは患者さんの体力や既往治療によって選択されます。
化学療法
前述の通り、再発と転移がある場合の中心的な治療となるのが、化学療法です。標準治療として抗がん剤治療以外のものは、がん遺伝子検査によっては分子標的薬や臨床試験(治験)に参加することも選択肢です。主治医の先生と治療方針や副作用などについて十分に相談しましょう。
免疫療法
前述の通り、がん遺伝子検査の結果次第では免疫チェックポイント阻害薬も治療の選択肢になります。消化器外科や腫瘍内科で免疫療法が行えるかどうか、相談しましょう。
放射線療法
前述の通り、再発・転移病変に対し、放射線療法を行うことで病変の縮小や症状の緩和が期待できます。放射線科外来で治療を行います。
緩和医療
前述の通り、再発だけでなく、転移がある場合は緩和医療の役割はより大きくなります。緩和医療では身体症状だけでなく、不安や落ち込みなど心理的ケアも含めてサポートすることが大事です。主治医や看護師だけでなく、必要に応じて緩和ケアチームや心療内科、ソーシャルワーカーとも連携し、「痛みや不安は我慢せずに伝える」よう患者さん・ご家族に呼びかけています。さらに、自宅で療養したいという希望があれば在宅医療の調整も行います。
「膵臓がんの再発率」についてよくある質問
ここまで膵臓がんの再発率などを紹介しました。ここでは「膵臓がんの再発率」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
膵臓がんの再発は、初めて発症してから何年後に発症しますか?
齋藤 雄佑 医師
膵臓がんの再発は、多くの場合手術後2年以内に起こりやすいとされています。海外の報告では局所再発の中央値は11.63カ月であり、遠隔再発の中央値は9.49カ月とされており、1年前後での再発が多いことが示唆されます。

