脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「中皮腫」の初期症状はご存知ですか?原因や検査・治療法も医師が徹底解説!

「中皮腫」の初期症状はご存知ですか?原因や検査・治療法も医師が徹底解説!

アスベスト以外で考えられる中皮腫の原因

さて、ここからはアスベスト曝露以外で考えられている中皮腫の原因を説明しましょう。

遺伝的な要因

最近、中皮腫の発生には生殖細胞に関連するがん抑制遺伝子の変異の関与が明らかになってきています。
例えば、BAP1 tumor predisposition syndrome(BAP1-TPDS;BAP1腫瘍素因症候群)が知られています。こうした遺伝子の変異がある方は、中皮腫以外にも目や皮膚のメラノーマや腎臓がんなどができやすいことが知られています。

アスベスト以外の鉱物への曝露

エリオナイト・フルオロエデナイトといった天然鉱物は、アスベストに似た特性を持っています。こうした鉱物繊維を大量に吸い込んだことが、中皮腫の原因となった可能性があるとする報告があります。(Attanoosら、2018)

過去の放射線治療歴

小児期・青年期に悪性腫瘍に対して放射線治療を受けた患者さんが、数年〜数十年後に胸膜、腹膜、心膜中皮腫を発症したという報告があります。悪性腫瘍としては、ホジキン・非ホジキンリンパ腫、生殖細胞腫瘍・乳がんなどとされています。しかし、放射線治療を受けた方全てで中皮腫などのがんが起こる訳ではないことには注意が必要です。

中皮腫の検査法

胸膜中皮腫は、検診の胸部レントゲン検査で見つかるケースも多くみられます。胸膜中皮腫が疑われる場合、その検査方法は以下のようになります。

胸部CT検査

胸水がどれくらい溜まっているのか、胸膜病変がどの程度かなどを調べます。胸膜が部分的・全体的に厚くなっていないか(胸膜の肥厚)や、一部分が塊を形成していないかなどを調べます。
呼吸器内科や外科のオーダーで検査を行います。通常は外来で検査可能です。

胸水細胞診

胸に溜まっている水(胸水)を実際に針で刺して抜いて、胸水の中に中皮腫細胞があるかどうかを調べます。胸水が溜まる病気には、胸膜中皮腫の他の悪性腫瘍(肺がんなど)や、結核性胸膜炎といったものもあります。そのため、胸水細胞診はそれらの鑑別のためにも役立ちます。
実際には、超音波検査で胸水がある部位を調べながら、肋骨と肋骨の間から針を刺して胸水を抜きます。
呼吸器内科・外科医が行います。通常は外来でも可能ですが、患者さんの全身状態が悪いなどのケースでは入院で行う場合もあると考えられます。

胸膜生検

胸腔鏡で胸膜の病変部位を観察・同定し、組織を切り取り、顕微鏡で観察して中皮腫かどうかを確定診断することができます。胸膜生検の方法としては、経皮的針生検もあります。
侵襲的な検査にはなりますが、中皮腫では細胞診のみでは診断が困難な場合が多いので、胸膜生検で得られる情報は重要です。
呼吸器内科、外科が行い、一般的には2〜3日ほどの入院で行われることが多いと考えられます。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。