歪んだ自己満足に嫌悪感を抱く
「浩二さんにとって、私は安心の象徴なんだろうね!」
「え?」
「律子さんがいてくれるから、俺がいなくても涼香は大丈夫…って思わせちゃってる。私、ちょっと責任感じちゃうなー。保育士だし、家族以外の安心材料になっちゃってるんだねーー」
呆然とする私を置いて、彼女は、「じゃあ、浩二さんも帰ってくるみたいだし、私は帰るね。また、明日か明後日来るから!」と、満足そうに自転車で帰っていきました。
怒りと困惑で、頭が真っ白になりました。
私が、「夜、お風呂の時間はバタバタするから来ないで」「仕事でつかれているはずなのに、ムリして来なくていい」と言ったのも。 彼女の中では、すべて「さびしがり屋の私が助けを求めている」という風に変換されていたのです。
そして、夫が連絡をよこさない理由まで、自分のおかげだと思っている。 あまりの独善的な解釈に、背筋が凍るような思いでした。
「手伝いたい」という言葉のウラにあったのは、純粋な友情ではなく、私を「かわいそうな母親」に仕立て上げるため?自分を「有能な支援者」というポジションに置き、酔いしれるため?
彼女の「善意」は、歪んだ自己満足だったのです。
あとがき:鏡の中に酔いしれる「救世主」
「親代わり」という言葉が出た瞬間、背筋が凍るような感覚を覚えました。
律子が愛していたのは、奏斗くんでも涼香でもなく、「友人を支える立派な私」という自己像だったのです。夫の行動まで、自分の手柄にする万能感は、もはや友情の域を超えています。
「善意」の仮面がはがれ、ゆがんだ支配欲があらわになった夜。涼香の心の中で、長年育んできた友情がガラガラと崩れ落ちる音が聞こえてくるような、衝撃的な展開です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

