胃腸炎の症状が出ているときの自宅での過ごし方

胃腸炎で吐き気や嘔吐がひどいときの食事や飲み物はどうすればよいですか?
吐き気や嘔吐が強い時期は、胃や腸が刺激に敏感な状態にあります。そのため、無理に食事を摂る必要はありません。まずは身体を休め、嘔吐が落ち着くことを優先します。水分についても、一度にたくさん飲むと吐き気を誘発しやすいため、少量を時間をあけながら摂る方法が向いています。常温の水や経口補水液など、胃腸への刺激が少ないものを選ぶと負担を抑えやすいです。嘔吐が続くあいだは、食事を控えることで胃腸を休ませることにつながります。
胃腸炎で飲食物を口にするとすぐに下痢をしてしまうときは何も食べない方がよいですか?
下痢が続いている時期は、無理に食事量を増やす必要はありません。下痢は、腸が病原体や不要な物質を身体の外へ出そうとしている反応であり、消化や吸収が十分に行われにくい状態です。そのため、症状が強い間は水分補給を中心にし、食事は控えめに進める方法が合っています。空腹を強く感じない場合には、腸を休ませる時間を取ることで負担を減らすことにつながります。下痢の回数が減ってきた段階で、消化のよい食品から少しずつ再開すると、症状がぶり返しにくくなります。
どのような状態になったら普段どおりの食生活に戻してもよいですか?
普段どおりの食生活へ戻す目安としては、吐き気や嘔吐がなくなり、下痢の回数が明らかに減っていることが挙げられます。また、食事を摂っても腹痛や不快感が強まらず、身体を動かしても疲れが強く出ない状態がひとつの目安です。回復初期は、脂っこい料理や刺激の強い味付けを避け、消化のよい食事から始めて体調をみながら少しずつ普段の食事へ戻します。
編集部まとめ

胃腸炎は、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などが突然あらわれ、日常生活に影響を及ぼす病気です。原因にはウイルスや細菌、食事や生活習慣の影響などがあり、回復までの日数や症状の経過には個人差があります。多くの場合、数日から1週間ほどで症状は落ち着きますが、回復したかどうかは、症状が軽くなり、食事や水分を無理なく摂れる状態かどうかを目安に考えることが大切です。
症状が出ている間は無理をせず、休養と水分補給を中心に過ごすことが回復につながります。食事は状態に合わせて段階的に再開し、体調の変化を確認しながら普段の生活へ戻していく姿勢が求められます。一方で、水分が摂れない状態が続く、症状が長引く、強い不調がみられる場合には、早めに病院へ相談することも重要です。ご自身やご家族の体調を見守りながら、無理のない対応を心がけてください。
参考文献
『Acute Infectious Diarrhea in Immunocompetent Adults』(The New England Journal of Medicine)
『急性下痢症(外来編)』(亀田感染症ガイドライン)
『感染性胃腸炎』(大阪府健康医療部保健医療室医療・感染症対策課感染症企画グループ)
『感染性胃腸炎』(国立感染症研究所)

