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家族ができる介護と最期の過ごし方|自宅と施設、それぞれの看取り方

家族ができる介護と最期の過ごし方|自宅と施設、それぞれの看取り方

最期を過ごす場所は本人の意思決定が基本

最期をどこで過ごすかを考える際には、ご本人の意思を中心に据えることが基本です。病気の種類や年齢に関わらず、どのような環境で過ごしたいか、誰とどのような時間を持ちたいかは一人ひとり異なります。静かな場所で家族と過ごしたい方もいれば、医療体制が整った環境に安心感を覚える方もいます。早い段階から希望を言葉にしておくことで、体調や状況が変化したときにも、周囲が判断しやすくなります。

一方で、体調の変化や介護状況によって、当初の希望どおりの選択が難しくなることもあります。そのため、家族や医師、看護師、介護職などの関係者と話し合いを重ね、いくつかの選択肢を想定しておくことが大切です。意思を尊重しながら、現実的な支援体制や家族の負担も確認しておくことで、納得感のある過ごし方につながります。ご本人の思いをあらかじめ共有しておくことは、家族が迷ったときの心の支えにもなります。

最期の時期に行われる介護・ケアの種類

最期の時期には、治療を中心とした医療から、生活や気持ちを支える介護・ケアへと関わりの重心が移っていきます。ご本人の苦痛を和らげ、穏やかな時間を保つために、目的や役割の異なるケアが組み合わされます。それぞれの特徴を知ることで、状況に合った支援を選びやすくなります。

看取り介護

看取り介護は、最期の時期を特別な時間として切り離すのではなく、これまでの生活の延長として支える介護です。食事や排せつ、清潔保持といった日常生活の支援を通して、ご本人ができるだけ落ち着いて過ごせる環境を整えていきます。体力が低下している時期には、起き上がりや体位を工夫し、呼吸や休息の妨げにならない姿勢を保つ配慮が求められます。

また、必要以上に刺激を与えず、その日の体調や反応に合わせて関わることも看取り介護の特徴です。表情の変化や声の調子を感じ取りながら、穏やかな声かけや触れる関わりを行うことで、不安の軽減につながります。家族だけで抱え込まず、介護職や看護師と役割を分担し、無理のないペースで生活を支えることが、ご本人にとっても家族にとっても重要な視点です。

ターミナルケア

ターミナルケアは、最期の時期に現れやすい身体や心のつらさを和らげることを目的とした医療的ケアです。痛みや息苦しさ、倦怠感、吐き気などの症状に対して、医師や看護師が薬や処置を用いて対応し、苦痛をできるだけ抑えることを目指します。症状の程度や変化に応じて対応を調整し、その方に合った方法が選ばれます。

同時に、精神的な負担への配慮もターミナルケアの重要な役割です。不安や恐怖感、孤独感に寄り添い、ご本人の思いや価値観を尊重した関わりが行われます。治療を続けることよりも、生活の質を保つ視点を重視し、安心して過ごせる時間を支える姿勢が基本です。看取り介護と組み合わせて行うことで、医療と生活の両面から支えられ、より穏やかな時間につながります。

配信元: Medical DOC

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