目の病気の1つに涙嚢炎(るいのうえん)という病気があることをご存じでしょうか。新生児、もしくは高齢者に多くみられる疾患です。
涙嚢とは目から流れてきた涙が通る器官で、袋状になっています。その器官に菌が入り込むことで炎症が起きます。
涙嚢炎を含む目の病気は見えづらさが出てくるだけでなく、見た目も悪いため早急に治療したいと思うことも多いでしょう。
今回は涙嚢炎の再発について解説します。大切な目を守るためにも知っておくと良いでしょう。
※この記事はメディカルドックにて『「涙嚢炎」を発症すると現れる症状・原因・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
涙嚢炎の再発

再発することもあるのでしょうか?
涙嚢炎を根治しなければ、再発する可能性はあり得ます。そのため、再発を防ぎ根治を目指すのであれば、前述のとおり涙嚢をまるごと摘出する手術・涙嚢と鼻腔を結び新たな道を作る手術をするのも1つです。ただし、チューブを留置し涙道を開放する手術は再発する可能性があるため、涙嚢炎を繰り返している方は他の方法にて涙嚢炎の再発を防ぐと良いでしょう。
市販の目薬を使用しても良いでしょうか?
市販の目薬にも持続性の高い抗菌剤「スルファメトキサゾールナトリウム」が使用されています。ある程度の症状であれば使用しても良いでしょう。しかし、市販の目薬に入っている成分量は処方薬とは違い少ないことが多いです。また、長期間使用すれば菌に対し耐性が付くこともあります。早期に症状を改善するためにも、まずは受診しましょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
対症療法での根治は難しく、根治には手術をともなうこともあるでしょう。しかし、涙嚢炎の兆候は早めの段階で表れているため、その小さな変化を見逃さないことが再発を予防する1つです。目やにが増えた・涙目がすごいなど違和感を少しでも覚えたら、速やかに受診しましょう。早期発見により治療はもちろん、大切な目や周辺の器官を守ることにつながります。
編集部まとめ

新生児や高齢者に多くみられる涙嚢炎について解説しました。急性は慢性に比べると症状も強く出る傾向にあるため、辛いものがあるでしょう。
一度罹患すると、何かの拍子で再発する可能性があります。
しかし、涙嚢炎は根治する方法もあるため、まずは症状が悪化しないためにも目に異変を感じたら速やかに受診するようにしましょう。
参考文献
涙のう炎(恩賜財団済生会)

