早期対応が大事な二次性高血圧の治療
編集部
二次性高血圧の治療はどのように進めるのですか?
團先生
原因の病気を治療することが基本です。腎臓病には腎臓の治療、副腎腫瘍であれば手術、睡眠時無呼吸症候群ではCPAP療法など、病気ごとに方法が異なります。薬剤性の高血圧が疑われる場合は、疑われる薬の中止または減薬を検討・実施します。
編集部
降圧薬を飲むこともあるのですか?
團先生
はい。原疾患の治療と並行して血圧を下げる薬を使い、合併症を予防します。ただし、原因治療を優先するため、薬はあくまで補助的に用いることが多いです。定期的に通院し、薬の効果と副作用を確認しながら進めます。
編集部
ほかに、二次性高血圧について、知っておいた方がよいことはありますか?
團先生
やや専門的な話になりますが、先述の原発性アルドステロン症は、従来「低カリウム血症で見つかる」と言われてきましたが、実際には、半数ほどの患者さんはカリウム値が正常のままです。そのため、カリウムが正常でも、通常の降圧治療でなかなか効果が出ない場合や、比較的若い年齢で高血圧を発症した場合には、二次性高血圧を疑って精密検査を受けることが大切です。
編集部
最後に読者へのメッセージをお願いします。
團先生
高血圧を放置すると、さまざまな病気のリスクが高まります。一般的な治療をしてもなかなか効果が出ない場合には、二次性高血圧の可能性を調べることも重要です。原因となる病気を治療することで、血圧そのものが改善するケースもあります。また、血圧は日々変動するものです。「病院だと高くなる」と考える人も多いですが、実際には朝が最も高いことが多いと言われています。ご自宅で測定できる人は、起床から2時間以内に血圧を測る習慣をつけてみてください。その値によっては、服薬の内容やタイミングを見直すなど、治療の調整が必要になる場合もあります。
編集部まとめ
高血圧の多くは生活習慣に関わりますが、一部は病気が原因で起こる二次性高血圧です。特に若い人や薬が効きにくい人は、放置せず医療機関での検査が必要です。放置すると脳や心臓、腎臓に重大な合併症を引き起こす恐れがあるため、血圧が高めと指摘された人は早めに受診を検討してみてください。

