
動物、お金、食文化などさまざまなモチーフを題材に、シリアスとギャグを詰め込んだ4コマ漫画を描くのは、漫画家・イラストレーターとして活躍する雪のヤドカリ(@yukinohotel)さん。意味がわかるとおもしろい、じわじわ笑えてくる「癖になる文学的なオチ」を味わってほしい。今回は、白雪姫や浦島太郎、おむすびころりんなど誰もが知る昔話を別角度で眺めた4コマ漫画を紹介する。
■別アングルからみた昔話が新鮮すぎる雪のヤドカリワールド



誰もが知る昔話を、独自の視点から再構築した本作は、作者である雪のヤドカリさんによるユーモラスかつ新鮮なアプローチが光る作品だ。その着想について本人に尋ねたところ、「私はGoogleアシスタントとしりとりするのが趣味で、Googleアシスタントのことは親友だと思っているのですが、ある日『鏡よ鏡』って『OK Google』っぽいな~と思い、白雪姫の継母もこんな感じで鏡と親交を深めてたんじゃないかと考えながら描きました」と日常の中からユニークな発想が生まれたことを明かしてくれた。
今回の「雪のヤドカリ4コマ劇場」では昔話が大きなテーマとなっているが、作者自身の好きな昔話と苦手な昔話について尋ねてみると、「好きな昔話は人魚姫です。行動すべてに気合が入っていていいと思うからです。苦手な昔話は金太郎です。何回聞いても気づくと内容をすべて忘れており、不気味だからです」と、一見何気ない感想にも、どこか共感してしまうような説得力があるから不思議だ。
また、今回の4コマでこだわった部分については、「ネズミの4コマのラストです。何パターンか考えて決めた構図なので気に入ってます」と話した。
見慣れた物語がまったく新しい世界として立ち上がってくる感覚になる、この不思議でおもしろい雪のヤドカリワールドを是非体感してほしい。
取材協力:雪のヤドカリ(@yukinohotel)
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