倉庫でクリムトに包まれる。ウィーン世紀末芸術「美の黄金時代」展―THE MOVEUM YOKOHAMA

ウィーン世紀末芸術「美の黄金時代」展―THE MOVEUM YOKOHAMAウィーン世紀末芸術「美の黄金時代」展―THE MOVEUM YOKOHAMA

物流のための巨大な倉庫が、期間限定で“没入型ミュージアム”へと姿を変えています。展覧会 「ウィーン世紀末芸術「美の黄金時代」グスタフ・クリムトとエゴン・シーレ~光と影の芸術家たち~」がTHE MOVEUM YOKOHAMA by TOYOTA GROUPで、2026年3月31日まで開催されています。

山下ふ頭4号上屋(うわや)の外観山下ふ頭4号上屋(うわや)の外観

倉庫のスケールがそのまま“体験装置”になる

いまや没入型展示は全国的に広がっていますが、「ここが違う」と断言できるのは、まず“箱”の大きさ。約1,800㎡の大空間に、天井高、奥行き、視界の端まで映像が押し寄せる余白、すべてが体験の一部に組み込まれています。

会場のようす会場のようす

その空間を支えるのが、プロジェクター75台と、綿密に配置された27台のスピーカー。倉庫は本来、音響のための空間ではありません。にもかかわらず、ハウリングを抑えながら均一に音を回す設計が施されていると聞くと、体験の“裏側”まで面白く感じられてきます。

会場はウォークスルー型。歩きながらでも、立ち止まっても、離れて全体を浴びてもいい。混雑の不安も、空間のスケールが自然に吸収してくれます。さらに上階(2Fエリア)から見下ろす視点も取れるため、“作品に対する身体の位置”が変わるたび、感じ方も変わるのが特徴です。

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クリムトの“光”を浴びる THEATER PROGRAM「美の黄金時代」

メインとなるのは、ウィーン世紀末を舞台にした 「美の黄金時代」。

エゴン・シーレとグスタフ・クリムト――眩しさと影を併せ持つ二人の世界が、音と映像によって丸ごと体に入り込んでくる約52分のプログラム(時間指定鑑賞)。「いま何を観ているのか」を追うより先に、まず“浴びる”のが正解です。

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配信元: イロハニアート

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