
デパートやスーパーでの試食販売。試食を「食べたら買わなければいけない」と思う人もいる。しかし、タジマオオカさん(@pu92yu)が描いた実録漫画「試食漫画」では、「こっち来ないでよ、気持ち悪い!」と、失礼な言葉を投げつけた親の様子が描かれている。
コロナ前は当たり前だった試食販売だが、「食べたら買わなければいけない」と敬遠する人もいる。だが、販売員の本音は「買わなくてもいいから、食べてほしい」だという。新製品の味を多くの人に知ってもらうためのデモンストレーションだからだ。よくあるのが、子供が「試食したい!」と親を引っ張っていく光景だ。
■子供が目の前で見せた態度



試食販売にはルールがあり、アレルギーの可能性もあるため、販売員は子供に直接渡すことはできない。保護者に手渡さなければならないのだ。しかし、親は試食ブースに近づきたくない様子で、子供に「もらってきなさい」と指示するだけだった。
試食を勧める側としては、味見をしてほしいので、買うか買わないかに関わらず多くの人に試してほしいとタジマさんは話す。「お客様に負担をかけないよう、工夫してお渡ししたいと思っています」と語った。
子供の前で見せてほしくない親の態度について尋ねると、「基本的に販売員はお客様に何を言われても、丁寧に失礼のないように接します」と前置きし、「小学生や中学生と思われる年齢の方にからかわれることもあり、『接客業の人には何をしてもいい』という誤解がもしも未成年の方々にあったら、それは悲しいことだと感じています」と話した。
試食した容器を回収しようと販売員が近づくと、親は「近づかないでよ、気持ち悪い!」と言いながら、ゴミを投げ捨てた。子供の前でとるべき態度ではない。販売員は、言いようのない悲しみを抱えた。
■取材提供:タジマオオカ(@pu92yu)
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