
鈴木亮平が主演を務める日曜劇場「リブート」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系/TVerにて配信)の第2話が1月25日に放送された。顔や声も変えて悪徳刑事・儀堂に成りすました早瀬(鈴木)だったが、裏組織の10億円強奪犯として疑われる。24時間のタイムリミットの中、真犯人を探す早瀬の先の読めない展開が続いた。(以下、ネタバレを含みます)
■黒岩勉氏のオリジナル脚本で極限の家族愛と再生を描くサスペンス
本作の脚本を手掛けたのは、鈴木が主演した「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(2021年)ほか、「グランメゾン東京」(2019年)、「ラストマン-全盲の捜査官-」(2023年)など日曜劇場枠での数々の話題作をはじめ、多彩な作品を生み出してきた黒岩勉氏。3年の構想を経た完全オリジナルで、極限の家族愛と再生を描く“エクストリームファミリーサスペンス”となる。
今回、鈴木が演じるのは身に覚えのない証拠で妻殺しの犯人として仕立て上げられた善良なパティシエ・早瀬陸と、裏社会組織ともつながっている警視庁捜査一課の悪徳刑事・儀堂歩。早瀬は、儀堂に顔を変えて生きるリブート(再起動)を提案され、真犯人を自らの手で見つけ出し、自身の潔白を証明するために決意した。第1話で顔を変える前の早瀬を松山ケンイチが演じたことが明かされて話題となったが、鈴木が中身は早瀬という難しい役どころを見せていく。
キャストはほかに、裏社会につながる会社の公認会計士を務めながら早瀬が儀堂になりかわる手伝いもした謎めいた幸後一香役を戸田恵梨香、一香が公認会計士をするゴーシックスコーポレーションの代表でありつつ裏社会で暗躍する合六亘役を北村有起哉、行き場のない若者への支援活動を行うNPO法人「しぇるたー」の職員にして合六の裏組織で実行役を務める冬橋航役を永瀬廉(King & Prince)、警視庁警務部の監察官・真北正親役を伊藤英明が演じる。
■またも濡れ衣で窮地の早瀬は10億円を盗んだ“真犯人”を探す
儀堂になりすました早瀬だが、そうそうに窮地に陥る。合六に10億円強奪の犯人とされたのだ。ひどい目に遭いながらも命がけの説得の末、24時間以内に真犯人を見つけるよう言われる。見つけられなくても、せめて犯人候補を示す。でなければ、命はないという。さまざまな闇資金をロンダリングし、通称“ダークバンカー”と呼ばれる合六の非情さが浮かび上がる。
早瀬は一香から、儀堂が合六に買収されて警察の情報を組織に売っていたと聞かされる。その動きを感じたのか、真北が儀堂に疑いの目を向けているのだ。また、10億の強奪はしていないが、少なからず横領はしていて、それは一香も、さらには一香の前任だった早瀬の妻・夏海(山口紗弥加)も同じと打ち明けられ、がく然とする。
この状況を知ったうえで、自分にリブートを提案した一香に、「あのまま儀堂さんがいなくなったら、今度は自分が疑われるから、だから僕のことを儀堂さんにしたんですよね?」とまくしたてる早瀬。一香は「そうだよ。自分を守るために、あなたを利用した」と平然と答えた。
早瀬は儀堂になりすましていることを明かすというが、合六は組織の裏情報を知った者を生かしておくことはないと一香。残りの時間で真犯人を探し出せれば、命は助かり、家族の元に帰ることにつながる。一香は「一緒にやろうよ。私があなたを絶対に守るって約束する」と言うが、早瀬は一香をもう信じることはできず、一人で動く。
■一香がお金が必要な理由を知る早瀬
亡くなった夏海の事件を調べる儀堂として母・良子(原田美枝子)に会った早瀬は、夏美が店の資金繰りを助けていてくれたことを知る。その額は、先代からの借金も合わせて1500万円にものぼっていた。もしかして夏海は店を守るために合六の組織に入ったのか…。早瀬にその事実が重くのしかかる。
良子の話を聞き終えて出てくると、店に一香が入っていった。良子が今は守る店で販売するのはシュークリームだけ。大量にシュークリームを購入した一香のあとを追いかけた早瀬は、ある病院にたどり着く。
そこには一香の妹・綾香(与田祐希)が入院していた。治療法は、両肺の移植手術のみ。「キレイごとはどうでもいい。妹を救うためだったらなんだってやる」という覚悟を持つ一香は、儀堂の件で自分の横領もバレて死ぬわけにはいかないのだった。
それでも一香を信じることができない早瀬。儀堂の部下・足立(蒔田彩珠)の情報を元に、合六の会社の顧問弁護士・海江田(酒向芳)のところに乗り込む。そして海江田が夏海の仕事を家族にバラすと脅し、組織の金を横領する手伝いをさせていたと吐かせた。しかし、海江田は10億の横領で自分より怪しいのは一香だと告げる。夏海の後釜になるために仕組んだというのだ。
■「家族のため」という思いを同じにする早瀬と一香
その後、一香は早瀬に「私のせいにすればいい」と告げた。「私はなんとか自分の力で切り抜けるから安心して。だから絶対に逃げるなんてことしないでね」と念を押して。しかし、自分と手を組むように迫っていた海江田にも了承する返事をした。
裏組織という闇に身を置く者たちのスリリングな展開が続き、ついに合六が催す会食という名の結審の時間がくる。
会食直前、一香の言葉はうそで、自分をハメようとしていると思った早瀬は逃げる決意をしていた。だが、その前に良子と息子の拓海(矢崎滉)に会おうとしたところで、一香が自分のシュークリームのレシピを密かに伝えていたことを知った。
合六から“最後の食事”が提供された早瀬は、海江田の横領を暴露。海江田は自分と手を組んでいると思っている一香に儀堂の裏切りの証拠を出すように促すが、一香は海江田が持っていた、儀堂が夏海を使って横領した裏帳簿を改ざんし、海江田の証拠として提出した。
疑いが晴れたわけではないが、早瀬は図らずも一香とともに海江田を陥れて難局を逃れた。会食後、あらためて「もう一度私と組んでほしい」と願う一香に、早瀬は「一香さんを信じることにします。お互い、家族のために生き残りましょう」と告げた。
サスペンスドラマということで、本当に一香を信じていいのかというところはポイントになりそうだ。その謎めいた女性である塩梅を、演じる戸田がうまく醸し出している。また、主演の鈴木にも第1話に続いて驚かされた。過去の儀堂とは違う雰囲気に加え、座り方やふとした仕草に、儀堂にリブート前の早瀬役である松山ケンイチを感じられ、リブートした人物であると印象付けるのだ。俳優陣の巧みな演技にも惑わされながら、ますます物語に引き付けられていく。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

